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「第8回 図書館書評コンテスト」を開催

書評について解説する最優秀賞の柳井さん

明治大学図書館(館長=山泉進法学部教授)主催「第8回書評コンテスト」の表彰式が1月31日、和泉キャンパス・和泉図書館ホールで開催された。

これは、約262万冊の蔵書から1冊を選び、書評で競い合うとともに、明大生がより一層読書に興味を持ち、図書館を積極的に活用するきっかけとなることが目的。

応募総数50編の中から最優秀賞に輝いた柳井孝太さん(教養デザイン研究科博士前期課程2年)をはじめ、優秀賞や特別賞を受賞した12人に、表彰状および記念品が授与された。

最優秀賞を受賞した柳井さんは、書評を執筆した『アメリカ教育使節団報告書』について、「戦後の日本の教育をまとめた本。PTA制度や男女共学化など、今の日本の教育がこの本に書いてあるように進んでいるところにおもしろさがある」と紹介した。

山泉図書館長はコンテストを振り返り、「じっくり読書して自分のものとして取り込み、書評に再構成しているということがよく分かった」と総評。「今後も本のある生活を送ってほしい。本は人生や思考を豊かにする」と、読書の意義を語りかけた。

表彰式後の懇親会では、和やかな雰囲気の中お互いの書評した本について語り合う様子が見られた。

なお、受賞作品は図書館ホームページで公開されている。

第8回 明治大学図書館書評コンテスト

最優秀賞 柳井 孝太
(教養研M2)
『アメリカ教育使節団報告書』村井実 全訳解説
優秀賞 安田 英広 (文4) 『文字禍』中島敦 著
清水 勇樹
(文研D3)
『技術的複製可能性の時代の芸術作品』
ヴァルター・ベンヤミン 著
特別賞 紀伊国屋書店賞 宮本 若奈 (文2) 『たとへば君 四十年の恋歌』河野裕子・永田和弘 著
三省堂書店賞 伊藤 優花 (文2) 『演劇は仕事になるのか?演劇の経済的側面とその未来』
米屋尚子 著
藤井 太雅(文1) 『タダイマトビラ』村田沙耶香 著
丸善雄松堂賞 山田 拓磨(文4) 『多様な「性」がわかる本』伊藤悟、虎井まさ衛 編著
佳作 西山 陽太郎
(国日3)
『武士道』新渡戸稲造 著 矢内原忠雄 訳
笠嶋 涼平(文4) 『門』 夏目漱石 著
川上 湧太郎
(情コミ2)
『Aではない君と』 薬丸岳 著
馬場 大貴(文1) 『これはペンです』円城塔 著
中井 雛野(文1) 『アヘン王国潜入記』高野秀行 著
※書評対象図書は、中央図書館1階の特設コーナーで4月下旬まで展示予定