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「ありがとう明治」調査役・松本 隆栄

教員志望だった私は、東京の離島の高校で臨時講師として働く予定でした。当時はオイルショックの影響で、明治も前年は職員の採用がありませんでしたが、学部事務室で募集を再開すると聞いたことが、職員になるきっかけでした。

1977年に就職して勤続41年、二部学生課、文学部事務室、人事厚生課、和泉庶務課、給与厚生課長、和泉キャンパス課長、総務課長、学生支援部長、総務担当常勤理事、調査役等の業務を経験し、成長させていただきました。就職した頃はまだ学園紛争の名残があり、大学内は過激派集団が跋扈(ばっこ)して内ゲバ事件等を起こすなど、今の雰囲気とはかけ離れたものでした。大学内が正常化されるのは2000年以降です。総務課長だった2011年の震災の時は、職員が協力して学生や一般の帰宅困難者に水・乾パンの配布や学内警備をし、翌日には全員を無事帰宅させました。最近ではスポーツパーク関係の裁判で、明治大学の正当性を主張しました。一方で、就任から力を入れていた子育て支援の政策が実現できなかったことは心残りです。

2018年を境に18歳人口はさらに減少すると言われ、大学淘汰の時代は確実に近づいていますが、明治大学が140年、150年と着実に発展を遂げることを心から祈念しています。最後に「ありがとう明治」、心からありがとうございました。