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2018年度春期開講オープン講座「いじめ、差別、排除を考える」を開催



リバティアカデミーは4月14日、2018年度春期開講オープン講座「いじめ、差別、排除を考える—本当は恐ろしい能力主義」を駿河台キャンパス・アカデミーホールで開催した。

三部構成で行われた講座の第一部では、いじめ問題、管理教育問題について研究する内藤朝雄文学部准教授が、「いじめから見えてくるもの」をテーマに講演。学校のいじめ問題は、「過度に人間関係の親密さを強要するシステムにあり、独特の秩序が存在していること」とし、いじめの構造について解説した。

続く第二部では、大妻女子大学人間関係学部教授の小谷敏氏が「勤勉 死に至る病」と題して講演。現代社会で若者があまりにも勤勉に働きすぎる現状について、消費者と生産者の意識のギャップや労働者の権利に関する教育の不徹底、能力と資質の問題など、日本の社会構造と関連づけて説明した。

第三部の対談では、学習指導要領の改訂に基づき今年4月から小学校で「道徳」が教科化されることについて、内藤准教授と小谷氏が会場からの質問に答える形で進行。「道徳の教科化の目的は」という質問に対し内藤准教授は、「人の心は評価してはいけない。公立の組織が道徳という科目を作ってはならない」と訴えた。