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国際日本古代学研究クラスター 世界遺産登録講演会「東アジアの宮と都」を開催

あいさつに立った石川代表(左下)と吉村名誉教授(右上)

国際日本古代学研究クラスター(代表=石川日出志文学部教授)は3月18日、駿河台キャンパス・アカデミーホールで、世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会との共催講演会、「世界に伝えたい『飛鳥・藤原』の魅力 東アジアの宮と都~周礼(しゅうらい)を中心に~」を開催した。地域連携の一環として、2014年から毎年開いていることもあり、奈良県・橿原市・桜井市・明日香村との連携も強くなっている。

明日香村の森川裕一村長と石川代表によるあいさつの後、世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会専門委員会委員長の木下正史氏による「『日本国』誕生の中心舞台を探るー飛鳥の宮都から藤原宮・京へ—」、吉村武彦明治大学名誉教授による「飛鳥の時代の国づくり」、大阪歴史博物館学芸員の村元健一氏による「中国都城の日本への影響について—『周礼』との関わりを中心に—」と題する講演がそれぞれ行われた。

講演後のトークセッションでは、藤原京(新益京)と中国の古典『周礼』との関係をめぐり、歴史考古学・古代史・中国古代史の立場から議論が行われた。当日は、700人を超える参加者があるなど、飛鳥・藤原の世界遺産化に関心が高まっており、連携事業への期待も大きくなっている。
(文学部教授 石川 日出志、名誉教授 吉村 武彦)