文学部・文芸メディア専攻が映画『友罪』特別授業を実施

文学部伊藤氏貴准教授の講義「小説研究」の一環で、薬丸岳原作の映画『友罪』（５月２５日公開）を題材とした特別授業が５月１４日、駿河台キャンパスで実施された。サプライズゲストとして、瀬々敬久監督と主演の生田斗真氏、瑛太氏が参加し、「少年犯罪とその後」について学生と意見交換した。

映画『友罪』は、１７年前に罪を犯した男と、心に傷を抱えた男のふたりの過去と現在が交差し、罪を犯した友や家族との向き合い方、友情などを描いた作品。瀬々監督は「取り返しのつかない事件が起こった後の時間を、加害者だけでなくその周りも含めて、どうやって生きていけば良いのかということを、描きたいと思った」と映画化の理由を述べた。

ディスカッションでは、「もしも友達が重大な罪を犯していたと知ったら、友達を続けるか」という問いが投げかけられ、半数以上の学生が「友達関係を続ける」と回答。生田氏は、「関係を続けていきたいのが本音だがとても難しい。自分の力で将来が少しでも変わることを期待して待ち続けたい」と話す一方、瑛太氏は「警戒心が生まれ、少しずつ距離を置いてしまうかも」と思いを語った。

正解のないテーマに向き合った後には、瑛太氏、生田氏から学生に対して逆質問が飛びだす一幕も。受講生にとっては、日本を代表する若手俳優と「友情」について、本音で語り合う貴重な機会となった。