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ジェンダーセンター共催イベント「SOGIは今?~歴史と国際から見る今後~」を開催

分科会で本学の取り組みや姿勢について紹介する土屋学長(左)

情報コミュニケーション学部ジェンダーセンターは4月30日、LGBT法連合会との共催でシンポジウム「SOGIは今?~歴史と国際から見る今後~」を開催した。当日は200人を超える来場者が訪れ、盛況を博した。

このシンポジウムでは、昨今、国連をはじめ、人権問題に取り組む法曹界や各国の研究・教育機関など、国際的にも議論の的となっている「SOGI(Sexual Orientation and Gender Identity)」をめぐる諸問題を取り上げた。「SOGI」とは、性的マイノリティを指す「LGBT」とは異なり、誰しもが関わる性的指向や性自認を表す概念である。「SOGI」に関わるいじめやハラスメントが後を絶たないが、本シンポジウムを通して、問題の根底にある差別を禁止するための法制度の不備や多様性の尊重に対する意識が未だ不十分であることが改めて浮き彫りとなった。

全体会の後に行われた4つの分科会では、教育、法律、裁判、雇用・労働といったテーマに分かれ、より個別・具体的な事例に即して議論が交わされた。中でも、「教育の現場から:大学の場合」と題した分科会では、土屋恵一郎学長がパネリストの一人として登壇。自身の経験や研究関心を交えつつ、法哲学や芸術学の知見から、明治大学が取り組むダイバーシティ推進の現状や意義を述べ、「SOGI」に対する深い理解や協力を来場者に求めた。さらに、国際基督教大学の日比谷潤子学長、津田塾大学の髙橋裕子学長とともに、三者連名で「SOGIの多様性に関する学長共同宣言」を発表。各大学が密に連携を図ることによって、個人の尊厳・尊重と多様性を認め合うことのできる大学づくりを訴えた。