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情報コミュニケーション学部ジェンダーセンターが舞台『幸福な職場』の映像上映会・講演会を開催

当事者意識を強調したきたむら氏(左。右は細野センター長)

情報コミュニケーション学部ジェンダーセンターは6月22日、「障害」や「差別」、「働くこと」などについて理解を深めることを目的に、舞台『幸福な職場』のDVD上映会・講演会を駿河台キャンパス・グローバルホールで開催した(後援=学生相談室)。

『幸福な職場』は、高度成長期に向かう昭和30年代の日本の町工場を舞台に、知的障害のある少女の職業体験受け入れを契機とした、従業員や経営者たちの葛藤や内面の変化を描いた作品。2009年の初演以降、さまざまな場所で上演され、高校演劇などにも波及している。

120分の上映後には、脚本・演出を手掛けたきたむらけんじ氏による講演会が行われ、物語が誕生するに至ったエピソードなどを紹介。きたむら氏は、障害者などへの差別や偏見、生きづらさなど社会の現状を説いた上で、「いつ自分がそういう立場になってもおかしくない、他人事ではないということを伝えたかった」と物語へ込めた思いを語った。

続く質疑応答は、ジェンダーセンター長の細野はるみ情報コミュニケーション学部教授との対談形式で進行。旧優生保護法や障害者雇用促進法にも話題が及ぶなど、多様性のある社会の実現に向けて一人ひとりが考える機会となった。