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情報コミュニケーション学部・関口裕昭ゼミが『ぼくとネクタイさん』をめぐる講演・朗読と学生による劇を上演

—オーストリアの作家、ミレーナ=美智子・フラッシャール氏が来校

朗読を披露したフラッシャール氏 小説を題材にした学生による劇も好評

情報コミュニケーション学部・関口裕昭ゼミは5月31日、オーストリアの作家・ミレーナ=美智子・フラッシャール氏を招き、小説『ぼくとネクタイさん』に関わる講演・朗読会を駿河台キャンパス・グローバルホールで行った。

フラッシャール氏は日本人の母と、オーストリア人の父の間に、ウィーン近郊のザンクト・ペルテンで生まれ、ドイツ語で小説を発表している新進気鋭の作家。このたび、関口教授が翻訳した『ぼくとネクタイさん』(郁文堂)では、日本が舞台となり、ひきこもりの青年ヒロと中年のサラリーマン、テツとの交流を軸に、いじめやリストラなど、日本のさまざまな問題が描かれている。

講演でフラッシャール氏は、母語である日本語が、自分の感情の故郷となっていることを体験に即して感慨深く紹介。続いて、この小説を同氏がドイツ語で朗読し、関口教授が日本語に訳した。

また、催しの後半では、関口ゼミの3・4年生の学生たちが、この小説をアレンジした劇を上演。その熱演ぶりと舞台の見事さに、観客から惜しみない拍手が送られた。