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農学部・本所靖博ゼミが産学連携で川崎野菜を使った調味料を研究開発

(前列左から)尾﨑さん、本所専任講師、徳島さん 記者会見では農家めしも振る舞われた

農学部食料環境政策学科の本所靖博ゼミは6月5日、群馬県の老舗醤油メーカー・正田醤油(株)と川崎市多摩区にあるトカイナカヴィレッジ松本傳左衛門農園と共同で、川崎野菜を使った調味料の研究開発を行うことを発表した。

本所ゼミは、「地域資源を活用して大学生が参加する地域連携活動」をテーマに、食と農をめぐる諸問題や地域活性化など社会的課題に対して、社会科学の視点から解決を目指す実践的なゼミ活動に取り組んでいる。今回の協働プロジェクト「みらいにつなぐ調味料開発」は、本所ゼミがトカイナカヴィレッジ松本傳左衛門農園に代々伝わる農家めしを紹介するプロジェクトを進める中で縁が広がったもの。本所ゼミでは「未来に残したい」農家めしを調査研究していたこともあり、「未来につなぐバトン」を川崎から発信する試みとして今春からスタートさせた。

同プロジェクトは、(1)伝統調味料の研究学習、(2)川崎野菜での加工品の研究試作、(3)加工品の販売促進マーケティング実践を具体的な目標として、4月から正田醤油の本社・工場見学やトカイナカヴィレッジでのハーブ園の開拓を実施。スペアミント、マジョラム、セージを定植し、11月頃を目処に試作品をつくり、黒川農場収穫祭や生明祭、各種マルシェなどで披露する予定だ。

川崎市のロックヒルズガーデンで行われた記者会見には、本所ゼミから2人の学生が登壇。プロジェクトリーダーを務める徳島あいかさんは、「川崎でいろんな活動をしてきた本所ゼミだからこそできたというものを作りたい」と語り、尾﨑萌子さんは「野菜が苦手な人でも食べたくなるような調味料を考えたい」と意気込みを語った。