さる2018年5月30日の評議員会において2017年度決算が承認されました。決算は、「資金収支計算書」、「活動区分資金収支計算書」、「事業活動収支計算書」、及び「貸借対照表」を用い説明します。
決算の詳細は明治大学ホームページ(https://www.meiji.ac.jp/zaimu/)で公開しています。
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※本文および表中の金額は端数調整を行っています
資金収支決算
第1表「資金収支計算書」について、説明します。
資金収支計算では、当年度に行った諸活動に対する全ての資金の動きを記録するとともに、現金や預貯金の支払資金の顛末を表しています。
資金収支計算では、当年度に行った諸活動に対する全ての資金の動きを記録するとともに、現金や預貯金の支払資金の顛末を表しています。
収入の部
収入総額は、749億5000万円であり、前年度と比較して4億5000万円増となりました。主な内訳は、次のとおりです。
- 『学生生徒等納付金収入』は、399億3000万円(予算比5億円増)。期中の学生・生徒数は、3万4795人(2017年5月1日基準)です。
- 『手数料収入』は、38億5000万円(予算比6億円増)。このうち、「入学検定料収入」は38億1000万円。志願者の総数は、12万279人です。
- 『寄付金収入』は、5億8000万円(予算比6000万円増)。このうち、使途を奨学・国際化・研究・スポーツ・キャンパス整備5つの中から選択できる未来サポーター募金に1億8000万円。他に第3号基本金へ繰り入れる寄付、研究を指定した寄付、学生奨学寄付及び寄付講座などが含まれます。
- 『補助金収入』は、36億1000万円(予算比7億4000万円減)。内訳は、次のとおりです。
「国庫補助金収入」は、31億4000万円。このうち、大学に対する経常費補助金収入は29億5000万円です。
その他に、研究設備・装置補助金収入、スーパーグローバル大学創成支援事業補助金、国際化拠点整備事業補助金等が含まれます。
「地方公共団体補助金収入」は、4億6000万円。主に、高等学校・中学校に対し東京都から交付された補助金です。
「その他の補助金収入」は、300万円。主に、特許出願支援に関する補助金です。 - 『資産売却収入』は、32億1000万円(予算比8億9000万円減)。主に、資金の効率運用のため前年度末に保有していた短期運用債券の売却収入ならびに遊休固定資産の売却収入です。
- 『付随事業・収益事業収入』は、13億8000万円(予算比1億3000万円増)。内訳は、「受託事業収入」8億2000万円のほか、「附属事業収入」、「補助活動収入」、「リバティアカ デミー受講料収入」です。
- 『受取利息・配当金収入』は、4億8000万円(予算比600万円減)。内訳は、「第3号基本金運用収入」4000万円、各種積立金及び運転資金等の「その他の受取利息・配当金収入」4億4000万円です。
- 『雑収入』は、24億円(予算比9000万円増)。内訳は、「施設設備等利用料収入」5億3000万円、「私立大学退職金財団交付金収入」8億5000万円、教職員が拠出する「年金掛金収入」4億5000万円、明治大学広報の購読料等の「その他の雑収入」5億7000万円です。
- 『借入金等収入』は、ありません。
- 『前受金収入』は、71億4000万円(予算比4億1000万円増)。主に、2018年度新入生入学手続時の納付金のうち、当期に受け入れた分です。
- 『その他の収入』は、24億4000万円(予算比4億7000万円増)。主な内訳は、「退職給与引当特定資産取崩収入」3億2000万円、「その他の引当特定資産取崩収入」3億円、「貸付金回収収入」4億5000万円、前年度収入で当期に受け入れた「前期末未収入金収入」10億3000万円です。
- 『資金収入調整勘定』は、上記の各収入のうち、当期に資金受入れのなかったものが81億8000万円であることを示す控除科目です。
内訳は「期末未収入金」(資金受入れが翌年度になる)が10億8000万円、「前期末前受金」(前年度に資金受入れが済んでいる)が71億円です。 - 『前年度繰越支払資金』は、181億円。2016年度から当期に繰り越した支払資金の額です。
支出の部
支出総額は、収入総額と同額の749億5000万円です。
- 『人件費支出』は、302億円(予算比8億7000万円減)。内訳は以下のとおりです。
a.「教員人件費支出」 181億4000万円
b.「職員人件費支出」 90億1000万円
c.「役員報酬支出」 1億1000万円
d.「退職金支出」 12億2000万円
e.「年金給付金支出」 17億2000万円 - 『教育研究経費支出』は、126億7000万円(予算比7億円減)、『管理経費支出』は、30億5000万円(予算比1億7000万円減)。
- 『借入金等利息支出』、『借入金等返済支出』は、ありません。
- 『施設関係支出』は、9億円(予算比2億7000万円減)。内訳は、「建物支出」が、全地区受変電設備工事3億円、駿河台12号館空調機更新工事1億3000万円ほか計8億4000万円、「構築物支出」が、生田キャンパス東側斜面安定整備ほか計6000万円です。
- 『設備関係支出』は、16億5000万円(予算比9億7000万円減)。主な内訳は、「教育研究用機器備品支出」12億2000万円、「管理用機器備品支出」5000万円、「図書支出」3億1000万円です。
- 『資産運用支出』は、84億円(予算比24億6000万円増)。内訳は、減価償却引当特定資産への積立が52億円、資金効率運用のための短期運用債券の購入17億円、年金引当特定資産への積立て5億2000万円です。そのほかに各種奨学金引当特定資産への積立て等が9億8000万円です。
- 『その他の支出』は、58億円(予算比7億5000万円減)。主な内訳は、「前期末未払金支払支出」54億7000万円、「貸付金支払支出」1億7000万円です。
- 『予備費(資金)』は、予算5億円のうち3億1000万円を使用しました。内訳は、『教育研究経費支出』1億5000万円、『管理経費支出』1億6000万円です。
- 『資金支出調整勘定』は、上記の各支出のうち、当期中に資金支払いのなかったものが70億5000万円であることを示す控除科目です。内訳は、「期末未払金」(資金支払いが翌年度になる。)が69億2000万円、「前期末前払金」(前年度に資金支払いが済んでいる。)が1億3000万円です。
- 『翌年度繰越支払資金』は、193億2000万円。当期から2018年度へ繰り越した支払資金の額です。収入の部の『前年度繰越支払資金』より12億2000万円上回りました。これは、当期において、『現金預金』有高がそれだけ増加したことを意味しています。
〈第1表〉 2017年度 資金収支計算書
収入の部
(単位:千円)
科 目 | 決 算 | 予算比差異 |
---|---|---|
学生生徒等納付金収入 | 39,932,658 | △500,841 |
手数料収入 | 3,851,981 | △596,700 |
寄付金収入 | 582,337 | △64,697 |
補助金収入 | 3,605,137 | 740,394 |
資産売却収入 | 3,209,231 | 890,769 |
付随事業・収益事業収入 | 1,380,192 | △126,106 |
受取利息・配当金収入 | 479,255 | 5,916 |
雑収入 | 2,396,724 | △85,724 |
借入金等収入 | 0 | 0 |
前受金収入 | 7,142,642 | △406,850 |
その他の収入 | 2,444,017 | △470,778 |
資金収入調整勘定 | △8,176,748 | 837,799 |
前年度繰越支払資金 | 18,099,604 | ———— |
収入の部合計 | 74,947,031 | 223,181 |
支出の部
(単位:千円)
科 目 | 決 算 | 予算比差異 |
---|---|---|
人件費支出 | 30,199,814 | 869,774 |
教育研究経費支出 | 12,671,089 | 698,806 |
管理経費支出 | 3,049,234 | 170,714 |
借入金等利息支出 | 0 | 0 |
借入金等返済支出 | 0 | 0 |
施設関係支出 | 898,126 | 268,559 |
設備関係支出 | 1,654,834 | 970,951 |
資産運用支出 | 8,401,419 | △2,464,756 |
その他の支出 | 5,802,934 | 753,272 |
予備費 | ———— | 194,064 |
資金支出調整勘定 | △7,054,014 | △319,212 |
翌年度繰越支払資金 | 19,323,595 | △918,990 |
支出の部合計 | 74,947,031 | 223,181 |
(注)金額は科目ごとに四捨五入しているため、合計額と端数差異が生じる場合があります
第2表「活動区分資金収支計算書」について、説明します。
活動区分資金収支計算は資金収支計算を3区分に分けて表示したもので、次のとおりです。
教育活動の資金の収支状況を表す「教育活動資金収支差額」は、69億7000万円の収入超過です。施設設備の購入状況や売却状況、購入財源がどうであったかを表す「施設設備等活動資金収支差額」は、58億2000万円の支出超過です。借入金の収支、資金運用の状況といった財務活動に係る収支等を表す「その他の活動資金収支差額」は、8000万円の収入超過です。これらの収支差額の合計である支払資金の増減額は、12億2000万円の増加となりました。
活動区分資金収支計算は資金収支計算を3区分に分けて表示したもので、次のとおりです。
教育活動の資金の収支状況を表す「教育活動資金収支差額」は、69億7000万円の収入超過です。施設設備の購入状況や売却状況、購入財源がどうであったかを表す「施設設備等活動資金収支差額」は、58億2000万円の支出超過です。借入金の収支、資金運用の状況といった財務活動に係る収支等を表す「その他の活動資金収支差額」は、8000万円の収入超過です。これらの収支差額の合計である支払資金の増減額は、12億2000万円の増加となりました。
〈第2表〉 2017年度 活動区分資金収支計算書
(単位:千円)
科 目 | 決 算 |
---|---|
(1)教育活動による資金収支 | |
教育活動資金収入計 | 51,713,613 |
教育活動資金支出計 | 45,920,137 |
調整勘定等 | 1,174,364 |
教育活動資金収支差額 | 6,967,840 |
(2)施設整備等活動による資金収支 | |
施設整備等活動資金収入計 | 1,644,648 |
施設整備等活動資金支出計 | 7,774,274 |
調整勘定等 | 310,700 |
施設整備等活動資金収支差額 | △5,818,926 |
(3)小計【(1)+(2)】 | 1,148,914 |
(4)その他の活動による資金収支 | |
その他の活動資金収入計 | 3,496,028 |
その他の活動資金支出計 | 3,392,209 |
調整勘定等 | △28,742 |
その他の活動資金収支差額 | 75,077 |
(5)支払資金の増減額【(3)+(4)】 | 1,223,991 |
(6)前年度繰越支払資金 | 18,099,604 |
(7)翌年度繰越支払資金【(5)+(6)】 | 19,323,595 |
(注)金額は科目ごとに四捨五入しているため、合計額と端数差異が生じる場合があります