志野教授は、1918年に終結した第一次大戦を「西洋の没落」としてとらえ、新たな哲学思想が発展したことや、1919年に胡適(こてき)が著した『中国哲学史大綱』について、「中国の神話から歴史・思想を語ることなく哲学を語ったことが画期的であった」と分かりやすく解説。21世紀以降の哲学者たちの考察など、余すことなく紹介し、90人を超える受講生は、熱心に耳を傾けた。
最後は、日本における西洋思想の受け入れについて「日本古来の思想や哲学が、“日本哲学”として表現されることはあまりない。ここに、あらゆる思想を柔軟に受け入れていく土壌が日本にあるということが垣間見られるのではないか」と言及。講座は大盛況のうちに幕を閉じた。
最後は、日本における西洋思想の受け入れについて「日本古来の思想や哲学が、“日本哲学”として表現されることはあまりない。ここに、あらゆる思想を柔軟に受け入れていく土壌が日本にあるということが垣間見られるのではないか」と言及。講座は大盛況のうちに幕を閉じた。
(社会連携事務室)