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国際セミナー「国際法の歴史における軍事技術の制限」を開催

鋭い視点で検証したヴェッツ教授

国際武器移転史研究所は7月20日、国際セミナー「国際法の歴史における軍事技術の制限:パーリア・ウェポンズの系譜学」を駿河台キャンパス・リバティタワーで開催した。

昨年、同研究所が新たに立ち上げた国際共同研究プロジェクト「パーリア・ウェポンズ」は、特定の兵器をパーリア(他の兵器に比べて特段に憎悪すべきもの)と見なす発想や、認識枠組みの構築と変遷の歴史を解き明かすことが目的。

今回のセミナーは、このプロジェクトのメンバーであるウィーン大学法学部法制史・国制史研究科のミロシュ・ヴェッツ教授を招いて行われた。ヴェッツ教授は、19世紀に発展した特定兵器禁止のアイデアや、グロティウス、ヴァッテル、カントといった古典に触れつつ、法規範と道徳、社会的慣習の交錯を捉えるマルチ・ノーマティブな観点から、この分野の国際法史を考察した。