Go Forward

大学の学びを体験 福岡・修猷館高校で特別授業

具体的な事例を基に経営学について講義した富野教授 長嶋教授は医療ニーズに生命科学が果たす役割について解説

明治大学は7月26日、福岡県立修猷館高等学校で特別授業を実施した。同校1・2年生の文系理系合わせて50人を超える生徒が、本学の学びを体験した。

これは、広報活動の一環として、各地域にある有力校の高校生を対象に、本学の学びを体験してもらい、大学で学ぶ意義を伝えるとともに、地方での本学の親近感と認知度向上を目的としたもの。文系クラスでは、アクティブラーニングを実践し授業の評判が高い商学部の富野貴弘教授が、理系クラスでは、同校での医学部進学希望の生徒が多いことから、農学部生命科学科の長嶋比呂志教授が講師を務めた。

文系クラスは、「経営学ってどういう学問?:経営学を勉強すれば社長になれるのか?」が授業のテーマ。富野教授は、「経営学と聞いてどのようなイメージを抱くか」と問いかけた上で、大学で社会科学を学ぶことの意義について考えさせながら、経営学を構成している理論を紹介し、その内実と面白さについて解説した。

理系クラスは、「Unmet medical needsへの生命科学からの挑戦」と題し、長嶋教授が講演。解決策が未だ存在しない医療上のニーズ・課題(=Unmet medical needs)に対して、医学と生命科学が一体となった取り組みが不可欠となっている現状と、ゲノム編集による遺伝性疾患モデルの開発や、発生工学を基盤とした臓器再生研究など、現在遂行中の研究を中心に紹介した。

参加した生徒たちは、「大学の学びは答えがないことがほとんどと知り、これから大学に入学することが楽しみ」、「もともと農学部志望であったが、今回参加してさらにモチベーションが上がった」などと語り、大学での学びを実感した様子だった。