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理工学研究科 建築・都市学専攻 ヤンゴン・バンコクで「2都市型ASEAN国際共同ワークショップ」を実施

最終講評会後の記念撮影 最終講評会では活発な批評、意見交換がなされた

大学院理工学研究科建築・都市学専攻は7月31日から8月7日の期間、「2都市型ASEAN国際共同ワークショップ」を実施した。これは建築・都市学専攻の設計演習科目「設計スタジオC」の一部として継続的に国際的実践教育プログラムとして行っているもので、昨年度に引き続き、2016年度に本学が採択された「大学の世界展開力強化事業」の派遣・域内交流プログラムの一部として位置づけて実施された。

8日間の2都市型ワークショップでは、前半をヤンゴン(ヤンゴン工科大学など)、後半をバンコク(本学アセアンセンター)で実施し、本学から学生14人(派遣プログラム)と教員、連携校(6カ国7校)の全てから学生17人(域内交流プログラム)と教員7人が参加した。「Regeneration of the central riverfront, Yangon, Myanmar」と題した本ワークショップでは、ヤンゴン市内の川辺の中心部の地区を対象に敷地視察や行政関係者らの講演等を行い、それを受けて学生たちは6つの混成グループに分かれて、2グループずつ「水辺の環境整備」「産業地区跡地の再生」「住環境整備」という3つのテーマについて、地域の文脈の読み取り、課題や資源の抽出、将来ビジョンの導出、具体的な都市・建築デザインの提案という一連の作業に取り組んだ。

後半はバンコクに移動し、本学アセアンセンターで共同作業を続け、最終日には講評会を実施して、提案発表、講評と意見交換が活発になされた。最終講評会にはチュラロンコン大学建築学部に短期留学を開始した本学建築学科の4年生7人がオブザーバーとして参加した。英語での共同作業により、学生たちは多くを学ぶとともに、連携校の学生たちとの交流を深めた8日間であった。

また、期間中は参加教員による「共創FDワークショップ」を3回開催。国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」や国際連合人間居住計画(UN HABITAT)による活動計画を前提として、アセアン主要都市の都市開発のあるべき姿や専門家の国際協働による参画の可能性について議論を深めるとともに、各国での建築・都市学の教育の改善やアセアン域内のモビリティ向上のための連携への取り組みについても議論を行った。
(理工学部教授 田中友章)