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MIMS・杉原厚吉特任教授の作品が「世界錯覚コンテスト2018」で優勝

後方の2枚の平面鏡には異なった立体が写し出されている。この作品の動画は上記画像から

先端数理科学インスティテュート(MIMS)所長・杉原厚吉特任教授の錯視研究作品「Triply Ambiguous Object(三方向多義立体)」がこのたび、「世界錯覚コンテスト2018(Best Illusion of the Year Contest 2018)」において、最優秀一位を獲得し、優勝した。同コンテストでの杉原特任教授の優勝は、通算3回目の快挙となる。

この作品は、3種類の異なる形が知覚できる立体群で、立体の後ろに異なる方向を向いた2枚の鏡を立ててそこに立体を映すと、3種類の解釈を同時に体験できるというもの。立てられている旗がより一層不思議さを強調している。

杉原厚吉特任教授のコメント

2つの解釈を持つ曖昧図形はたくさん知られていましたが、3つの解釈を持つところが評価されたのだと思います。普通の絵に旗を立てただけの単純な構造なのに、このような不思議な知覚が生じることは、脳の働きを調べる新しい手がかりになると思います。

MIMSが推進している研究ブランディング事業「数理科学する明治大学」では、研究成果を分かりやすく発信することを重視していますが、コンテスト優勝という形で多くの方に知っていただけることはうれしい限りです。