清水講師は、まず潜伏キリシタンの定義やかくれキリシタンの系統、潜伏信仰をめぐる論争などについて説明し、続いて当時伝来した3つの教理書『こんちりさんのりやく』『ルソンのオラショ』『天地始之事』を読み解きながら禁教下の信徒の信仰活動について解説した。また、浦上潜伏キリシタンのその後に関する資料を示し、まとめとして長崎に伝来した教理書が、潜伏信徒の間にカトリック共同体の一構成員であるとの自己意識を継続させキリスト教解禁へ影響を及ぼした歴史的意義を指摘した。
会場は多くの人で埋め尽くされ、熱心に耳を傾ける姿が多数見受けられた。世界遺産としての注目度はもちろん、「潜伏キリシタン」の歴史的意義への興味・関心の高さをうかがわせる講座となった。
会場は多くの人で埋め尽くされ、熱心に耳を傾ける姿が多数見受けられた。世界遺産としての注目度はもちろん、「潜伏キリシタン」の歴史的意義への興味・関心の高さをうかがわせる講座となった。