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秋季開講オープン講座「文学賞と読書」をリバティアカデミーで開催

芥川賞・直木賞受賞作品の楽しみ方や、その移り変わりについて熱い議論が繰り広げられた

リバティアカデミーは9月29日、秋期開講オープン講座「文学賞と読書」を駿河台キャンパス・アカデミーホールで開催。“読書の秋”を目前に300人を超える参加者が熱心に耳を傾けた。

第一部は、文芸批評記事の新聞連載を手掛けるなど、近代文学を専門とする早稲田大学教育学部教授の石原千秋氏が講演。「戦後の芥川賞について」をテーマに、受賞作品からひもとく時代性や表現方法の変遷などについて解説した。

続く第二部は、「戦後の文学賞—芥川賞と直木賞を中心に」と題した対談を実施。石原教授に加えて、元文藝春秋社社長で神戸市外国語大学客員教授の平尾隆弘氏、明治大学文学部から生方智子教授、進行役として伊藤氏貴准教授が登壇した。日本で最も長い歴史を持つ芥川賞・直木賞に長らく携わってきた平尾氏から選考会の裏話が飛び出すなど、白熱した議論が繰り広げられた。

過去の受賞作品や注目作家の名前が挙がる度に、会場内では参加者が大きくうなずく姿が見られ、両賞への関心の高さをうかがわせた。