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第11回「明治大学教育会」総会・研究大会を開催

在学生も多く参加した浜本教授の講演

明治大学出身の教育関係者が一堂に会する「明治大学教育会」の第11回総会・研究大会が11月17日、駿河台キャンパス・リバティタワーで開催された。

同会は2008年に設立され、明治大学出身の学校教員や大学・付属校に所属する教職員らからなっており、会員の教育的力量の向上と会員相互の交流を図るとともに、明治大学の教員養成に貢献することを目的としている。当日は、教職課程を履修する在学生を含め教育関係者ら約550人が参加し、総会では次期役員に関わる審議、会務報告などが行われた。

教育会名誉会長の土屋恵一郎学長のあいさつに続いて行われた講演では、「『理系女子』というラベル」と題して、浜本牧子農学部教授(男女共同参画・障がい者少数者支援担当副学長)が登壇。自身のこれまでの経歴や日本と海外における女性研究者を取り巻く環境、さまざまなデータに基づく理系分野の女子学生の現状などを解説した。これからの教育現場で大切な点として「本人の希望に沿った形で、理系の進路選択を後押しすること」を挙げ、明治大学の男女共同参画推進センターが行う進路選択支援の取り組み事例を紹介。最後は「“理系女子”を特別なものとして扱う時代が終わり、興味を持った進路を自然に選択し、男女関係なく理系分野の仕事に就くことができるようになれば」と願いを込めた。

さらに当日は、教育現場でのさまざまなテーマを基にした10の分科会が催され、現役教員による発表や参加者との活発な議論が行われるなど、明治大学のネットワークを生かした有意義な研究大会となった。