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ズームアップ第581回「スピード部門復活の布石となれるか」

スケート部・スピード部門 関口 顯一



「3度目の正直」のシーズンにできるか。昨季のインカレでは部門総合5位で、3年連続8位の低迷から脱したスケート部スピード部門。今季はさらに上の順位を狙うために、カギとなるのが関口顯一(政経3=長野工)だ。

1年次、2年次とインカレのチームパシュートのメンバーに選出され、2年連続で表彰台に上がった。しかし個人種目では入賞を逃しており、昨季はシーズン初めの不調が長引き、どの距離でも自己ベストすら更新できなかった。

今季は違う。開幕前から「氷上練習では今までにないくらい調子がいい」と好感触を得ている。その言葉通り、シーズン初めに行われた3つの大会では、専門としている1500メートル、5000メートル、1万メートルの3つ全てで立て続けに自己ベストを更新。「去年よりラップが楽に出せるようになった」と、夏場の厳しい合宿の成果をさっそく示してみせた。また「山本(大史・政経2=八戸西)や関口が練習を引っ張ってくれている」(小林耕大主将・政経4=佐久長聖)と、スケート連盟の強化選手に選ばれている山本とともに、チームの手本ともなっている。

ここからさらに加速していく。大学生スケーターが特に照準を合わせる大会は、11月末の全日本学生選手権と1月頭のインカレだ。目標は「周りの大学との差を縮められる大会にすること」。そして昨季はできなかったレースでの「最後の最後の粘りを見てほしい」。一蹴りに思いを込めて、この冬を熱くする滑りに注目したい。
(せきぐち・けんいち 政経3 長野工 167センチ・60キロ)