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朝日教育会議2018「数学と芸術の未来」チームラボ・猪子氏らが登壇—— 教育・研究・人材輩出力など本学の強みを発信

「数学と芸術の未来」をテーマに熱い討論を展開 チームラボの魅力を伝える猪子氏

明治大学と朝日新聞社が共催する「朝日教育会議2018~教育の力で未来を切り拓く」が12月16日、駿河台キャンパス・リバティホールで開催された。会場には、定員を超える約600人の来場者が訪れ、数理科学に実績があり、数学と芸術との協働・融合により生み出されるイノベーションの発信拠点を目指している本学にとって絶好の機会となった。

このイベントは、本学を含む15大学が参画し、「教育の力で未来を切り拓く」を全体テーマに据え、さまざまな社会課題に対し、教育・研究・人材育成など、各大学が得意とするフィールドで、個別テーマを設定。その解決策について講演やディスカッションなどを展開し、その成果を社会に発信していくもの。社会の複雑化、情報化により、数学の持つ力の重要性が高まる中、CGやVRなどの魅力ある映像表現、画像表現を生み出す根底にも、数学の力が必要になっていることから、本学は「数学と芸術の未来」をテーマに設定。土屋恵一郎学長、杉原厚吉特任教授(研究・知財戦略機構)、宮下芳明教授(総合数理学部)とチームラボの猪子寿之代表が登壇した。チームラボは、アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、さまざまな分野のスペシャリストから構成されたアートコレクティブ。

第1部の基調講演では「チームラボが目指す世界」と題し、猪子寿之氏が登壇。現在、お台場や豊洲などで開催されている話題の展覧会で観られるデジタルアート作品を中心としたチームラボの取り組みを例に挙げ、作品に対する思い、数学と芸術との協働・融合により生み出されるイノベーションや映像表現の魅力などについて紹介した。

第2部のプレゼンテーションでは、土屋学長、杉原特任教授、宮下教授が講演。土屋学長は、チームラボの目指す“ボーダレスな世界”に触れ、「学部に縛られた縦割型教育から、各学部や国内外の学生が横断的に知を交流させることが今後重要となる。総合大学から混合大学を目指す」と力説し、数理科学の力で社会課題へと挑み、多様な分野からアプローチする大学の取り組みを紹介した。

休憩を挟んで行われた第3部のパネルディスカッションでは、登壇者4人と朝日新聞社教育コーディネーターの井原圭子氏が第1部・2部を踏まえての感想や数学の魅力、数学と芸術の共通点や数学と芸術の融合、発想の源泉やイノベーションを生み出すために何を大切にし、どのような環境づくりをしているかなど白熱した討論が展開された。討論後には、質疑応答が行われ、事前に受け付けたものも含め、来場者から多くの質問があがり、盛況のうちに幕を閉じた。

なお詳細は、採録記事として1月23日(水)の朝日新聞特集面で掲載が予定されている。