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校友会特集 「明治大学の次なる目標は信頼と品性」 校友会長 向殿 政男

わが国はもとより、全世界でご活躍の明治大学の卒業生および関係者の皆さま、あけましておめでとうございます。

明治大学は、時代の風雪に耐え、存続し続け、時代を切り開く有為な人材を輩出し続ける責務があります。そのための最も大事なことは、明治大学に対する社会からの“信頼”にあります。一種の明大ブランドです。そのためには、しっかりとした大学組織と経営基盤、そして教育・研究機能を持つことが基本です。その上で魅力的な授業と心から尊敬できる教職員の存在が信頼を勝ち得ます。それが、受験生が安心して入学、勉強、卒業して、社会で活躍できる大学であることにつながります。

信頼は、一朝一夕では出来上がりません。思い付きの施策や一時的でキャッチフレーズ的な対策では決して得られません。建学の精神に基づき、確固たる長期的な計画の下、時代の潮流に対応することであり、どんなことがあってもコンプライアンスを重視して情報開示することが、社会からの信頼を得ることにつながります。大学の評判は、たった一つの不祥事で地に落ちます。不祥事だけは避けなければなりません。

校友会の役割の一つは、母校が信頼できる健全な大学を目指して、社会で活動している校友の目から、メッセージを大学の経営者や教職員に送り続けることです。そして、未来を創造的に生きていく現役の学生たちに、素晴らしい教育を身に付けてもらうことを支援するところにあります。

これからの明治大学が持つべき最も大事な特質は、品性にあると思います。時代は変わります。学生の気質も変わります。そのような中で、信頼を得て、安心して入学してもらうために最も大事な気質が、品性にほかなりません。明治大学が目指すべき次のステップのために、大学も、そしてわれわれ校友も品性と品格をもった存在になることを目指すべきだと思います。

校友会は、大学への提案も含めたあらゆる母校支援、そして母校と校友との一体化に向けた活動にまい進していく所存です。今後とも、校友会活動へのより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。