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第14回「父母交流会」を開催 2800人が“第二の母校”を満喫

連合父母会は昨年11月25日、第14回父母交流会を駿河台キャンパスで開催。お天気にも恵まれ、対象となった東日本23地区の父母会から2800人余りが参加して、第二の母校「明治大学」での1日を楽しんだ。

父母間の交流および子女が学ぶキャンパスの見学を目的とする父母交流会は、父母のための、父母の手による学園祭兼オープンキャンパスの様相を呈した。運営ボランティアには、対象地区父母会から約300人が参加。学生サークルや留学生会などからも、17団体・500人余りが演奏やパフォーマンスを披露して、父母たちとの交流を楽しんだ。

連合父母会の中島恭子副会長(埼玉県西部地区父母会長)の司会進行により、アカデミーホールで行われた開会式では、冒頭に主催者である連合父母会の今村健会長が、開会を宣するとともに、「学生たちの発表やパフォーマンスを、そして、父母の手による、父母のための交流会を楽しんでもらいたい」とあいさつした。

開会式では、父母会名誉会長を務める土屋恵一郎学長、柳谷孝理事長、向殿政男校友会長が、日頃の父母会活動に対する感謝とともにお祝いの言葉を述べた。

続いて行われたマンドリン倶楽部による開会記念コンサートは、明治大学校歌で幕を開け、明大讃歌、昴など、迫力の中にも物悲しくもある繊細な調べで、父母たちを魅了した。そして、同倶楽部の創立者の一人で、日本の代表的作曲家である古賀政男メロディー、東京五輪音頭、アンコールでは情熱のラテンメドレーなど、熱気のこもったステージで交流会の幕が開かれた。

正午を過ぎてからは、アカデミーコモンやリバティタワー、グローバルフロントなど、駿河台キャンパス全体を会場として、多種多様なプログラムが展開された。留学生やキャンパスメイトによる「ポスターセッション」、全国の父母地区より銘菓を持ち寄った「父母交流の広場」、落語研究会による「父母交流会寄席」、明大グッズや黒川農場農産物の販売コーナー、漫画研究会による「似顔絵コーナー」、茶華道研究部による「呈茶席」などいずれも大盛況だった。

大学史資料センターの協力により記念対談講演会「創立者たちの眼差し」も開講された。近代法史専門の村上一博法学部教授と近世史専門の野尻泰弘文学部准教授の二人が、創立者の生い立ちや明治法律学校創立にかけた思いについて語り合った。また、同教室の後方では、明治大学の創立者である岸本辰雄先生、宮城浩蔵先生、矢代操先生について学び、出身地である鳥取県鳥取市、山形県天童市、福井県鯖江市へ実際に赴き、創立者および創立者のふるさとへの理解を深めることを目的とした、「学部横断型プログラム『創立者のふるさと活動隊』2018」に参加した学生たちによるポスター発表もコラボレーション開催された。

学生パフォーマンスの締めくくりには、恒例となった応援団が登場。嵐の拍手や、神宮球場の六大学野球応援さながらのチャンスパターンメドレーの披露に続き、明治大学校歌のレクチャーがされると、父母のボルテージは最高潮に達した。そして最後は、会場全員が一体となって、声高らかに校歌を歌い上げて、第二の母校「明治大学」での楽しい一日、第14回父母交流会が締めくくられた。

2019年度は、西日本34地区の父母会を対象として、11月24日(日)に第15回父母交流会が予定されている。

交流会を通じた学生支援の取り組み

今回の交流会でも、学生支援の取り組みの一環として「本棚募金」への協力が呼び掛けられた。

これは、各家庭の本棚で眠る本や、積みあがったCDやDVD、もう使わないゲームソフトが、学生の奨学金になるもの。

対象地区父母会員には、「明治大学広報(本紙)11月号」に同封される形でお知らせがされ、段ボール5箱相当の募金がされた。集まった書籍や雑誌、CDは、専門業者の集荷・仕分けされ、明治大学未来サポーター募金の奨学サポート資金に全額寄付される。

昨年に続き、一人一冊の持ち寄り企画を主導した連合父母会の今村会長は、「小さな一歩が、大きな成果につながる」と、これからも大学施設を利用するイベント等の際には呼び掛けていきたいと意欲を語った。

また、父母交流会ではすっかりお馴染みとなった、過去年度の卒業記念品などを販売するコーナーでは、多くの父母の協力により、41万700円を売上げた。この売上金全額は、例年どおり「明治大学災害時特別給費奨学金」に指定寄付される。