Go Forward

金融紫紺会寄付講座「中央銀行とデジタル通貨」を開講

白熱した議論を展開した森宮名誉教授(左)と小早川准教授

リバティアカデミーは11月30日、金融紫紺会寄付講座「中央銀行とデジタル通貨~ブロックチェーンのユースケースの今を知る~」を駿河台キャンパス・リバティホールで開催し、約200人が参加した。

第一部では、講師を務めた小早川周司政治経済学部准教授により、近年話題の「デジタル通貨」の発行を含めた、未来の中央銀行の在り方をテーマに講演が行われた。中国、スウェーデンをはじめとし、世界各国の最新の取り組みを交えた解説では、中央銀行がデジタル通貨を発行することにより、租税回避やマネーロンダリングを防ぎ、金融サービスの普及などに貢献できる可能性についても触れられた。
続く第二部は、コーディネーターの森宮康名誉教授が、小早川准教授の講演に基づき、自然災害が発生した際のバックアップサポートなど、デジタル通貨に移行した場合に直面する新たな課題などについて白熱した議論が行われた。また、質疑応答では、高齢者にとってキャッシュレス時代に必要な機器操作が困難ではないかという指摘に、顔認証などの生体認証技術が応用される見込みであることが語られるなど、終了時間まで質疑応答が途切れることはなく、ブロックチェーンの普段の生活への活用について、終始活発な議論が繰り広げられた。(社会連携事務室)