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国際化サポート資金 寄付者と学生のことば

国際化サポート資金にご寄付いただいた方から寄せられた、寄付に込めた想いをご紹介します。また、実際に国際化サポート資金の事業(国際化サポート海外留学奨励金)により、海外留学時に費用面でサポートを受けた学生の報告書を掲載します。

「今しかできないチャレンジを」近藤 渉(1979年経営学部卒)

私は卒業後地元の地方銀行に就職し、2年前定年を迎えました。在学中は当時学部長の故藤芳誠一先生のもとで経営学を専攻する傍ら、ステップ英語会に所属し、学友達と日本の国際化とは何かなどと、安いお酒を酌み交わしながら熱い議論をしたことが懐かしく思い出されます。

就職後も大学時代に培った自分の強みを大切にしようと、ボーナスをはたいてFinancial Timesを定期購読したり、休暇には欧州の金融センターや中国などへ旅行し、「何でも見てやろう」精神で自分への投資をしました。そのお陰か国際部に配属となり、ロンドンでのディーリング研修を経て、ベルギーで現地法人を立ち上げ、1999年からは上海事務所長として3度目の海外赴任をいたしました。

銀行員生活の多くを過ごした国際部門と約8年の海外駐在員時代を通じ、沢山の経験と内外に多くの知己を得たことは私の財産です。この礎を作ってくれたのが母校明治大学の恩師、諸先輩であり、また何より明治大学の風土であることに今改めて感謝しております。在学中は故北島監督率いるラグビー部の常勝時代でしたが、その不屈の精神を象徴する言葉「前へ」は、海外で様々な困難に遭遇した時、いつも問題解決の大事なキーワードでした。

国際環境は急速に変化しており、これに対応できる強い資質を持った人材が求められています。このことは海外では勿論、国内の様々な分野における国際化の進展においても一層顕著です。これから社会人となる学生の皆さんは、是非とも「国際人」を目指して下さい。これは単にコミュニケーションができるということではなく、Discussion、Negotiation、Persuasion、Coordination、Collaborationなど、これらを国内外いずれにあっても、日本語を母国語としない人々、日本と異なる文化・風土で育ってきた人々としっかり行うことができる能力がとても重要という事です。

学生時代は限られた時間です。今しかできないできるだけ多くのチャレンジと経験を積んで視野を広げ、世界に羽ばたいてください。

英語発話力向上プログラム(フィリピン・エンデラン大学)

この6週間の研修は、私の英語力向上に大きく繋がったとともに、英語を話すことへの不安や恥ずかしさなどがなくなりました。私は何事においても消極的な性格だったので、英語を話すことに前向きになれたことがとてもうれしいです。

このプログラムは費用が自己負担でしたが、奨励金制度があったことはこのプログラムに参加する後押しになりました。このプログラムに参加して本当によかったと思います。これを大きなモチベーションとして今後、英語の勉強により一層励みたいです。
(文学部1年)

海外実習(オーストラリア・インターンシップ)

海外で学ぶことはお金がかかるので、奨励金を受給できたことは経済的、精神的負担を減らし、現地でのより良い経験につながりました。

オーストラリアには様々な国の人が住んでおり、私が働いていたホテルの従業員も、地元の人の他にネパール、中国、アメリカ、南アフリカ、トルコなど様々な国から来ていることに驚きました。こうした環境に身を置いたことは語学テストだけでは測れない英語で生活する力につながったと思います。

オーストラリアのワークスタイルは大きく日本と異なり、働くというイメージが大きく変わりました。ここで大事なことは生き生きと働くことです。どんな時でも落ち着いて対応し、日々を楽しむこと。行動すること。自分に自信を持つこと。たくさんの人と話すこと。ここで得た働く姿勢や、たくさんの友達や同僚とのつながりは自分にとって大きな宝物です。
(理工学部2年)

夏期短期留学プログラム(カナダ・マクマスター大学)

私はこの留学でリスニングの力をもっと身につけなければいけないと感じ、現在もそれを心がけています。短期留学では留学中に英語力を飛躍的に伸ばすことは難しいですが、この留学での経験が今後の英語学習に役立つと感じています。

また、この留学を通して海外に行くことへの抵抗がなくなりました。今までは外国に行くことに少し抵抗や恐れがありましたが、海外の生活がどんなものなのかを感じることができ、もっと様々な国に行ってみたいと思うようになりました。

そして、私は留学費用を自分で捻出しなければならなかったのですが、この奨励金のおかげで自分の負担を軽減することができ、大変感謝しています。
(商学部4年)