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全国大学ラグビーフットボール選手権 22年ぶり13回目の大学日本一



チームを勢いづけた高橋選手のトライ 徹底したディフェンスが勝敗を分けた

明治大学体育会ラグビー部は1月12日、第55回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の決勝で、天理大学を22-17で下し優勝。1997年以来、22年ぶり13回目となる大学日本一の座に輝いた。【12面に関連記事】

決勝戦は2万人を超える観客の大歓声に包まれた秩父宮ラグビー場で、14時15分にキックオフ。開始直後に先制のトライを許したものの、前半7分に山崎洋之選手(法学部3年)がゴール右隅にトライを返し、同点に。前半22分には、この日終始優位に立ったラインアウトから、高橋汰地選手(政治経済学部4年)が走り込んでトライし、12-5とリードして前半を終えた。

後半開始後も試合を有利に進め、後半16分には山沢京平選手(政治経済学部2年)がペナルティゴールを決めて追加点。後半21分には、相手ゴール前でのフォワード陣の攻防から、武井日向選手(商学部3年)が抜け出してゴール中央にトライし、22-5とリードを広げた。試合終盤には天理大の猛攻に2トライを返されたものの、最後まで堅い守備を崩さずに後半40分過ぎ、スタンドに響き渡る「明治」コールの大歓声の中、22-17でノーサイド。5点差の接戦を制し優勝を果たした。

今シーズンのラグビー部は、昨年4月に就任した田中澄憲監督のもと、福田健太主将(法学部4年)を中心に躍動し、関東大学ラグビー春季大会では、5戦全勝で優勝。9月から12月に行われた関東大学対抗戦では5勝2敗の3位(大学選手権は関東4位扱いで出場)に終わったものの、大学選手権では準々決勝の東海大戦(18-15)、準決勝の早稲田大戦(31-27)ともに接戦を勝ちきる底力を見せた。

田中澄憲監督のコメント

部員126人の努力とハードワークが、最後に最高の形で現れて非常にうれしい。本当に多くのファンの皆さまの応援が、選手にエネルギーを与えてくれた。選手は1戦1戦、たくましく成長してくれていると感じていたし、このゲームでさらにタフになったと思う。本当に厳しい時間帯によく耐えてくれた。去年ここ(大学選手権決勝)で悔しい敗戦をして、今シーズン始まったときから「それを超えるんだ」という思いで学生が努力してきた。22年という長い間優勝できなかったが、応援し続けてくれた皆さまがあったからこそ今日がある。次は追われる立場になるが、また良いチームを作って、連覇を重ねられるようなチームになりたい。