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「表層型メタンハイドレート・フォーラム」—— 研究成果の総括と今後の展望を発表

ポスター内容を解説する松本特任教授 先進的な研究成果が多数紹介された口頭発表

明治大学研究・知財戦略機構ガスハイドレート研究所(代表=松本良研究・知財戦略機構特任教授)は1月25日、「表層型メタンハイドレート・フォーラム~研究成果の総括と展望~」を駿河台キャンパス・グローバルフロントで開催した。

今回で5回目となる本フォーラムは、2004年から始まった学術調査、2013年から3年間の経済産業省の受託研究、引き続く独自の海洋調査と民間との共同研究によって得られた多様かつ先進的な研究成果を総合的に総括し、今後の開発事業や学術研究を展望することが目的。グローバルホールでは明治大学をはじめ千葉大学、鳥取大学、東京家政学院大学の研究者や民間企業の技術者などによる15の口頭発表が、また多目的室では31のポスター発表が行われ、メタンハイドレートの資源と環境に関する具体的・詳細な成果について、参加者約140人との間で活発な議論が交わされた。

今回は特に調査開始15年の集大成として、“氷状のガス”という極めて特異なエネルギー資源であり、また巨大な“炭素貯蔵庫”であるメタンハイドレートについて、実際の事例と調査経験を踏まえた内容が発表された。

ガスハイドレート研究所は、海洋底に広く分布するメタンハイドレートの資源ポテンシャルと環境インパクトを、海洋地質・地球物理探査と地質試料の分析を通して調査・研究することを目的として2012年に研究・知財戦略機構の研究ユニットとして設立(2015年から研究クラスター)。2013年度より毎年、調査研究成果を報告するフォーラムを開催している。