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羽田空港国際線ターミナル駅に「錯視サイン」が登場

MIMS所長・杉原厚吉特任教授が助言

床に貼り付けられたサインが立体的に見える(写真提供=京急電鉄)

研究・知財戦略機構の杉原厚吉特任教授(MIMS所長)が助言した「錯視サイン」が1月28日、京急電鉄の羽田空港国際線ターミナル駅に設置された。

この取り組みは、旅客に同駅構内のエレベーター利用を促すために京浜急行電鉄(株)が導入したもので、錯覚を用いた案内サインが駅構内で本格的に活用されるのは、鉄道事業者として日本初。この錯視サインは、同駅2階・改札内コンコース(エレベーター付近)床面に設置され、実物の看板とは異なり床に貼り付けた絵が立体的に見える。国籍や年齢を問わず効果が期待されており、増加する訪日外国人利用者を中心にエレベーターの利用を促すことで、効率的な旅客誘導やエスカレーターからの手荷物落下による事故の防止などを図ることが狙い。

これに合わせて、杉原特任教授がこれまでに生み出した錯視作品展「杉原厚吉のふしぎ?錯視展」が同日より、同じく羽田空港国際線ターミナル駅にて約3カ月間の期間限定で開催されている。

今回の展示について杉原特任教授は「外国からたくさんのお客様が来る玄関口。日本でこのように数学を使った研究がなされているのだと知ってもらう機会になってもらえれば」と期待を示した。

錯視作品展「杉原厚吉のふしぎ?錯視展」

多数の錯視作品を展示(写真提供=京急電鉄)

[展示期間] 1月28日(月)~5月6日(月・祝)
[設置場所] 「羽田空港国際線ターミナル駅」2階 改札内コンコース(エレベーター付近)