Go Forward

「第9回図書館書評コンテスト」12人を表彰

喜びと今後の抱負を語る山田さん

第9回明治大学図書館書評コンテストの表彰式が1月30日、駿河台キャンパス・中央図書館多目的ホールで開催された。応募総数41編の中から最優秀賞には山田純気さん(文学部1年)が輝き、優秀賞や特別賞を合わせて12人が表彰された。

同コンテストは、明治大学図書館約255万冊の蔵書から1冊を選び、「この本を読んでみたい」という気持ちを喚起させる文章で競い合うとともに、明大生がより一層読書に興味を持ち、図書館を積極的に活用することを目的に開催されている。

受賞者と吉田図書館長(前列中央)ら関係者

講評で吉田悦志図書館長(国際日本学部教授)は「誰かにこの思いを伝えたい、共有したいという思いがあって書かれるものが書評。今日表彰された作品にはそういったメッセージが強い、力作が多かった」と評した。

受賞者を代表して登壇した山田さんは、「この本は言葉遊びをテーマにしており、言葉が純粋な遊び道具として捉えられている。私も子どもの頃から読書が好きで言葉が遊び相手だったので、これからも読書や書評を書くことを続けていきたい」と読書と言葉の魅力について語った。

第9回 明治大学図書館書評コンテスト

最優秀賞 山田 純気(文1) 『ことばおてだまジャグリング』山田航著
優秀賞 石川 芳季(政経1) 『かくて行動経済学は生まれり』マイケル・ルイス著/渡会圭子訳
小林 史佳(国日4) 『戦争は女の顔をしていない』スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著/三浦みどり訳
特別賞  紀伊國屋書店賞 湯川 皓太(理工3) 『サピエンス全史:文明の構造と人類の幸福』ユヴァル・ノア・ハラリ著/柴田裕之訳著
三省堂書店賞 戸谷 庄吾(経営3) 『日本人と天皇—昭和天皇までの二千年を追う』田原総一朗著
梅澤 歩(文1) 『殺人犯はそこにいる ~隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件~』清水潔著
丸善雄松堂賞 松本 皓士郎(情コミ3) 『コンビニ人間』村田沙耶香著
佳作 橋本 隆広(経営4) 『夜間飛行』サン=テグジュペリ著/堀口大學訳著
関口 諒祐(文3) 『源氏物語論』清水好子著
工藤 奈津子(文3) 『桜の森の満開の下;白痴:他十二篇』坂口安吾著
秋山 未佑(文1) 『何者』朝井リョウ著
直江 紗采(文1) 『三好達治選 萩原朔太郎詩集』萩原朔太郎著/三好達治選