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2018年度卒業式を挙行—高き理想を胸に新たな世界へ



2018年度の明治大学卒業式が3月26日、日本武道館(東京都千代田区)で挙行された。学部生7094人、大学院生926人、計8020人が思い出の詰まった母校に別れを告げ、新たな一歩を踏み出した。

式典は学部・大学院別に午前と午後の2部構成で行われ、校友でフリーアナウンサーの竹山まゆみ氏の進行で開式。いずれも総代への学位記授与に続いて土屋恵一郎学長の告辞、柳谷孝理事長、向殿政男校友会長の祝辞、卒業生答辞、学生表彰、校歌斉唱と進行した。

告辞で土屋学長は、西洋のことわざ『艱難辛苦は汝を玉とす』という言葉とともに、人生におけるさまざまな苦労や逆境も、自分を磨いてくれるためのものであることを強調。その上で、「膝を屈している時も前を向いて次を待つ。絶望は必要ない」として「明治大学のスピリッツ『前へ』を忘れないでほしい。その言葉が君たちを支えてくれる時がくる」と卒業生の背中を押した。

続く祝辞で柳谷理事長は、未来予測が困難な時代に向かう未来の担い手に対し「本質を見極める力を高め、自分で考える力を磨き続けてほしい」と既成概念にとらわれない目をもつことの重要性を力説。向殿会長は「明治大学での出会いは大切な宝。生涯つながる仲間、校友を大切に、母校を支援し続けて」と語りかけた。

答辞では、卒業生を代表して午前の部は情報コミュニケーション学部の大西亜桃里さん、午後の部は法学部の長友絹花さんが登壇。それぞれ4年間の学びや出会いなどを振り返った上で、「明治大学で受けた恵みを自分たちの人生だけではなく、より広く社会へと還元していく」(大西さん)、「明治大学で得たかけがえのない学びと経験を糧に、日々精進していく」(長友さん)と決意を示し、恩師や友人、家族への感謝で締めくくった。

学生表彰では、連合父母会教育振興賞、校友会表彰、スポーツ表彰の発表があり、各賞代表者に賞状が贈られた。

式典の結びには、競泳・ロンドンパラリンピック金メダリストの秋山里奈氏、
歌手・俳優の山下智久氏の2人の先輩からのビデオメッセージが紹介された。

最後は、明治大学交響楽団の伴奏により、グリークラブ、混声合唱団とともに参列者全員で高らかに明治大学校歌を斉唱し、卒業生の新たな門出を祝した。