校友は生涯の友である　校友会長　向殿 政男

卒業生の皆さま、ご卒業おめでとうございます。本日から皆さまは、明治大学の校友であり、校友会の一員です。

明治大学という自由と多様性を尊重する大学で学んだ皆さまは、知らず知らずのうちに明治大学の精神「何事にも恐れずに、明るく積極的に、常に“前へ”挑戦する精神」を身に付けて、今日を限りに校友として全世界に巣立っていきます。この時、青春の一時期、同じ時代の風をあびながら、一緒に人生を過ごした同期の仲間は、一生の友となるでしょう。

私の個人的な経験からも、駿河台で過ごした同期とは、今でも年に数回は会って旅行をしたり、ラクビー観戦をするなど、素晴らしい仲間であり続けています。また、私は、明治大学の工学部と理工学部の教員として40年以上生田キャンパスに在職しましたが、その当時ゼミに所属していたＯＢ・ＯＧは、今でも、ゴルフ、スキー、飲み会などを共にしており、心温まる素晴らしいグループになっています。さらに、校友会の仕事に就いてからは、多くの先輩からの深い配慮による、時にはさりげない支援をしていただき、後輩からは、気軽に動いて積極的に強力な支援をしてもらい、心から頭が下がる思いでした。明治大学の校友の良さを、しみじみと感じています。

同期の仲間、先輩、後輩が、異なった個性を尊重し合いながら、明治大学卒の名のもとに一つになり、母校が発展することを祈り、“明治”の名前が出る度に胸が躍る経験を共有する、こんな素晴らしい仲間がいることを大変誇りに思います。私たち校友は、命果てるまで明大卒なのです。校友は、生涯の友になるでしょう。