Go Forward



2019年度入学式を4月7日、日本武道館(千代田区)で挙行した。式典は午前・午後の2部制で行われ、鮮やかな桜が咲き誇る中、新入生8388人(学部生7451人、大学院生937人)が、明大生としての第一歩を踏み出した。

土屋恵一郎学長は告辞で、人工知能の発達など複雑化する社会において、新しい価値を創造する姿勢の重要性を説き「大学で君たちが学ぶのは大勢に順応するのではなく、既成の固定観念を壊し、新しいフィールドに飛び込んでいくことだ」と強調。さらに、「明治大学は多様な世界への入り口。新しき人、新しきものを大胆に求めて『前へ』」と激励した。

続いて、祝辞に立った柳谷孝理事長は、明治大学の創立期や建学の精神を紹介するとともに、「自分で考え抜く力を磨き続け、新たに出会う仲間と切磋琢磨して『個』の確立を目指してほしい」と期待を込めた。

新入生代表による宣誓では、午前の部は小野竜也さん(理工学部)、午後の部は高橋槙さん(政治経済学部)が登壇。新しい「令和」時代の担い手として、「専門性を極めるだけでなく、学際的な研究にも主体的学びの姿勢を持ち続け、世界に雄飛できる力をつけていく」(小野さん)、「学生生活での困難や挫折を悲観的に捉えるのではなく、チャンスと肯定的に捉え、仲間たちと共に成長していく」(高橋さん)と力強く決意を述べた。

全員による校歌斉唱の後には、新入生歓迎セレモニーが行われ、交響楽団、グリークラブ、混声合唱団による演奏や、校友で競泳・ロンドンパラリンピック金メダリストの秋山里奈氏からのビデオメッセージが紹介されるなど、新入生たちは大学生活への期待に胸をふくらませた様子だった。