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多くの明大生にとって馴染み深いJR御茶ノ水駅の御茶ノ水橋口改札側の階段が4月7日に閉鎖された。バリアフリー化改修工事(2023年度完成予定)の一環である。駅周辺は日本屈指の医療施設密集地域であり、エレベータ等の設置は宿願であった。利便性は大きく向上するだろう。

全国で段差解消済みの駅は94.4% (利用者3千人以上の駅/1日) にまで改善した。しかし、ハード面の整備は進むが、ハート面はどうだろうか。例えばNYで大きな荷物を持っている時「手伝いましょう」と声を掛けられた経験を持つ人は多いと思うが、果たして日本ではあるだろうか。設備が整い機械化が進み、さらにAIの時代が来ようとしている現在、人間だからこそできる「思いやり」が一層求められ、そこにこそ人間の存在価値があるのではないか。

大きなことでなくともよい。日頃「何か自分にできることはないか」という意識で過ごし実践すること。人の個を大事にしてこそ自分の個は磨かれる。明治のお膝元、御茶ノ水駅には心のバリアフリー化でも大きく躍進してほしい。