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リバティアカデミー春期開講オープン講座「元号からみる日本の歴史」を開催

3人の講師が時代ごとに「元号」の持つ意味を解説した

明治大学の生涯学習機関・リバティアカデミーは4月13日、2019年度春期開講オープン講座「元号からみる日本の歴史」を駿河台キャンパス・アカデミーホールで開催した。新元号「令和」の発表から間もない時期となった講座開催に受講生の関心も高く、700人を超える受講生を迎えての開催となった。

この講座は、日本の歴史を「古代」「中世」「近現代」の3期に分け、3人の講師が時代ごとに「元号」の持つ意味を解説するもの。

第1部では吉村武彦名誉教授が「女帝の世紀の年号と祥瑞」と題し、「令和」の出典となった万葉集の一節にも触れながら、古代日本では「祥瑞」と呼ばれる吉事をきっかけに改元が行われた歴史を紹介。続く第2部では、清水克行商学部教授が「中世の人々にとっての元号」をテーマに、政権のアピールや災害発生などの理由で頻繁に改元されていた中世日本の元号観を説明。第3部では山田朗文学部教授が「近現代における元号」をテーマに、「一世一元」制が導入された明治以降の元号誕生の経緯を解説した。

第4部として行われた3人の講師によるディスカッションでは、司会を務めた山田教授が「明治時代が長く続いたことで、元号が時間の尺度としての意味も持つようになり、庶民の間にも浸透した」とまとめ、講座は閉幕。平成から令和への改元が注目された時期に、元号について理解を深める機会となった。