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第586回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ

文・坂田和徳(商3)/写真・綾部禎(商3)

急成長スイマー、インカレ5連覇の立役者へ 水泳部 中西 晟



現在、水泳部(競泳部門)はインカレで男子総合4連覇中。今年は記念すべき創部100周年で5連覇がかかっている。インカレでは個人種目やリレー競技に与えられた点数を大学の代表選手が競い、その合計で総合優勝を決める。優勝や表彰台入りを果たすことはチームへの大きな得点源となるのだ。

その中で5連覇のカギをにぎるのが中西晟(営3=呉港)。中学、高校と膝のケガで2度の手術を行うも高3次、インターハイ・100㍍背泳ぎで優勝した経験を持つ。大学入学後も活躍が期待されたが2年次までインカレでの最高順位は5位。目標をインカレ優勝と定めるも厳しい現実を味わっていた。その男が大学3年目を迎え、ようやく手ごたえをつかみ始めた。4月に行われた日本選手権でベストを更新し、初の決勝進出。タイムは55秒21と昨年のインカレ同種目と比較すると2位に入賞できる記録だ。「整体でどこが弱いのか教えてもらった」と背中や腰回りの筋肉を徹底的に強化したことが実を結んだ。しかし、あくまで目標としてきたのはさらに上のレベル。「54秒台を出して追い越したい」と憧れと同時にライバル視する昨年インカレ覇者・宇野柊平(中京大)を抑えなければ目標は叶わない。「チーム全員に認められるエースに」。そう意気込んだ姿には大学入学後にはなかった自信と強い決意が入り混じっていた。インカレは9月上旬。さらなる成長を遂げ、優勝をつかみ取る。

(なかにし・あきら 営3 呉港 176㎝・68kg)