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140周年記念事業コンセプトが決定

明治大学創立140周年記念事業実行委員会(委員長=柳谷孝理事長)はこのほど、記念事業の実施に向けたコンセプトを決定した。これは、学長を中心に検討が進められてきた本学の教学長期ビジョン「グランドデザイン2030」のコンセプトおよび本学が果たすべき役割と同一の内容となっており、5月21日に開催された記念事業実行委員会にて承認されたもの。

コンセプト決定を受けて、140周年記念事業実行委員会のもとに設置された4つの分科会において、コンセプトに基づいた記念事業の検討が具体的に進められていく予定である。

明治大学創立140周年記念事業実行委員会

創立150周年を見据え、2021年に迎える本学創立140周年を記念した事業や各種行事を実施することを目的に2018年11月に設置された。(本紙第722号既報)。記念式典・祝賀会、教学記念事業、スポーツ記念事業および広報戦略の4つの分科会で具体的な計画を検討し、実行委員会にてとりまとめを行っている。

明治大学創立140周年記念事業コンセプト 前へ — 「個」を磨き、ともに持続可能な社会を創る —

21世紀に入り、グローバル化が急速に進展した一方で、多様な価値観のぶつかり合いによる国家・民族間の相克や社会的・経済的格差の顕在化など、様々な問題が生まれ、世界は混迷を深めつつあるように見えます。日本では少子高齢化が進行することにより、新たな価値観に基づく社会システムの構築が模索されています。こうした現代社会が抱える諸問題に真摯に向き合い、グローバル・パートナーシップを醸成して問題解決への取り組みを重ねることによって、ともに持続可能な社会を築いていくことが、いま求められています。

そこで重要になるのは、一人ひとりが人類の英知に学びながらそれぞれ個性を育み、多様な個性を尊重しつつ、社会のあらゆる場面で協同することを日常化することです。

明治大学は、2031年に創立150周年を迎えます。これまで、建学の精神である「権利自由、独立自治」を体現した多彩な人材を輩出してきました。これからも、多様な「個」を磨き、自ら切り拓く「前へ」の精神を堅持し、社会のあらゆる場面で協同を進め、時代を変革していく人材を育成します。

これら人材の育成に必要な教育の基盤は研究、すなわち知の創造にあります。各専門分野を牽引する独創的研究を推進するとともに、学際的・国際的連携によって知の厚みを蓄え、新たな課題に挑戦します。

建学の精神を体現した人材の育成と知の創造を通して共創的未来へと前進します。

さあ、ともに前へ!