Go Forward

御茶ノ水界隈を歩いていても、ここ数年外国人の姿を見ることが格段に多くなっているように思う。今年の秋にはラグビーワールドカップ日本大会が開催され、来年には東京オリンピック・パラリンピックが開かれる。こうしたスポーツイベントを機に、ますます多くの人が世界中から日本各地に訪れることになるだろう。諸外国の人々と肩を並べながら、世界最高峰のプレーを眠い目をこすることもなく、間近に見ることのできる機会はそうあるものではない。本学在学あるいは出身のプレーヤーたちの活躍も楽しみである。

その一方で、先進国に押し寄せる少子高齢化の波は、否応なく社会の国際化を進展させている。わが国でもさまざまな職業分野で働く人々の多国籍化が進むことが予想される。定住外国人が増加し、国際化するこれからの日本社会において高等教育機関としての大学が果たすべき役割は大きく、大学の教育環境と研究体制の国際化はまさに急務である。個々の教員の研究教育活動の国際化も不可欠であろう。自戒の念を込め、心して研究と教育に取り組みたい。