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自動運転社会総合研究所 対馬市・SBドライブと共同で公道実証実験

(左から)記者発表を行う中山所長、比田勝対馬市長、佐治SBドライブ社長 実証実験の様子

明治大学自動運転社会総合研究所(所長=中山幸二専門職大学院法務研究科教授)は、8月1日、長崎県対馬市のデジタルハリウッドSTUDIO対馬にて、対馬市、ソフトバンクグループのSBドライブと3者による共同研究契約書締結に関する記者発表を行った。

記者発表には、対馬市の比田勝尚喜市長、自動運転社会総合研究所の中山所長、SBドライブ代表取締役社長兼CEOの佐治友基氏が出席。佐治氏は、実証実験を行う自律走行車両の遠隔監視機能について紹介し、「今の手動運転バスと変わらない安心・安全を提供していくためのシステムになる」と解説した。

さらに、比田勝市長と中山所長があいさつに立ち、「対馬市の将来的な交通弱者に対する公共交通の確保、拡充につながる」(比田勝市長)、「地方自治体が自動運転に取り組むのは先駆的な事業。今回の実証実験は歴史的に意義があり、大きな転換点になる」(中山所長)と期待を込めた。

8月3日、4日には対馬市の「厳原港まつり」に合わせて、会場近くで自律走行バスの公道実証実験が実施された。バスはフランス製の電気自動車「ARMA」を使用し、GPS(人工衛星を利用した位置測定システム)で自車の位置と、レーダーで障害物を把握する仕組み。港まつり会場付近の片道約350メートルのコースを、市民らを乗せて時速約6キロメートルで14往復し、緊急時には手動運転に切り替える運転手などが同乗した上で実施された。