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明治大学創立140周年記念事業募金

創立140周年記念事業募金についてのお願い

経営企画担当常勤理事 飯田 和人

明治大学は、1881年に明治法律学校として開学して以来、星霜を重ねて2021年には創立140周年を迎えます。そのために本学では昨年11月に創立140周年記念事業実行委員会を設置し、その下に現在4つの分科会-①記念式典・祝賀会分科会、②教学記念事業分科会、③スポーツ記念事業分科会、④広報戦略分科会-を立ち上げて鋭意準備を進めております。

同時に、本年4月には「明治大学創立140周年記念事業募金」を設定し、この周年記念事業として行われる和泉キャンパス新教育棟(仮称)建設をはじめとする事業展開に充てるべく、広く寄付金の募集を開始しています。

ご承知のとおり、明治大学では、恒常的募金システムとして ①奨学サポート、②国際化サポート、③研究サポート、④スポーツサポート、⑤キャンパス整備サポートという5つのカテゴリーからなる未来サポーター募金を推進しております。そこに今回のような周年記念募金システムを導入する際の課題は、2つの募金システムの両立をどのように図っていくのかということでした。

そこで周年記念募金としては、明治大学の長期ビジョン及び中期計画の中に提示される各キャンパスの教育・研究施設の整備計画(建設計画および資金計画)と連動させる形で募金目標額を定め、その募集期間を限定して実施するという形で恒常的募金システムとの差別化を図ることに致しました。

現在までのところ、各キャンパスの整備計画として具体的に視野に入っている案件は、上述した和泉キャンパス新教育棟(仮称)の他には、中野キャンパス第2期整備計画、生田キャンパスにおける第1校舎1号棟の建替、第2中央校舎の建設、さらには和泉キャンパスの新研究棟建設であり、また150周年記念事業の目玉として現在アドバイザーを入れて検討中の猿楽町エリアを含む駿河台キャンパス再開発計画などです。この他にも、建て替えを必要とする建物が多数残されたままにあります。

大学はある種の施設・設備産業であり、教育・研究の充実のためにはその施設等の不断の更新と現代化を不可欠とします。時代をリードできる新しい教育、研究にはそれに相応しい施設設備が必要です。

140周年記念募金においても、こうした各キャンパスの整備計画に関わる教育・研究施設の建設資金を準備すべく広く寄付金を募集しています(今回の目標額は和泉キャンパス新教育棟の建設資金の10%)。明治大学の教育・研究施設の充実のために、一層のご支援をお願い申し上げます。

和泉キャンパス新教育棟整備事業

延床面積 12,000㎡を上限とする
建設位置 第二校舎の南側[国道20号(甲州街道)側]
収容施設 教室、ラーニング・コモンズ、講師控室、共用施設等
竣工時期 2022年3月(予定)
付随工事 第二校舎・第三校舎・第四校舎の解体、解体跡地整備







和泉キャンパスにおける教室数の不足や教育施設の老朽化、さらには社会の激しい変化に対応し、総合的な知の基盤である「教養教育」を展開する“場”の創出に向け、「和泉キャンパス新教育棟(仮称)整備計画」がこのたび始動しました。本整備計画は、本学建築学科の創始者でもある建築家の堀口捨己氏設計による第二校舎および第三校舎の老朽化とバリアフリーの問題による建て替えが大きな課題となっていました。新教育棟では、(1)第二校舎の堀口捨己氏設計の精神と外観の継承を図り、その思想を先進的教育環境として発展させ新たな「学びの場」を生み出す、(2)学生の学修や居住環境を考慮し、グループボックスなどの新しい教育空間を積極的に取り入れ、学生を主体とする、(3)キャンパス内の調和や透明感のある外観により、新しい校舎内での学生の活動を可視化するなどの点を目指し計画されます。設計には、堀口捨己イズムの継承に向けて、日本建築家協会賞はじめ各著名賞を受賞している新進気鋭の建築家・中村拓志氏(1999年理工学研究科博士前期課程修了)が協力者として参画します。

和泉キャンパス

第二校舎・第三校舎・第四校舎ギャラリー

新教育棟建設に伴い、永きにわたり和泉キャンパスと文系6学部の学生を見守ってきた3つの学び舎とのお別れが近づいてきました。第二校舎は、大教室で行われる典型的な『大学の講義』のみならず、期待に胸膨らませて迎えた春の『ガイダンス』、学園祭での上映会など、様々なシーンで記憶に残っていることでしょう。クラス単位で語学授業が行われた第三校舎、スポーツで汗を流した第四校舎(体育館)にも、それぞれの青春の思い出があるのではないでしょうか。