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2019年度「秋季卒業式」を挙行

卒業生を代表し答辞を述べる渡部さん

明治大学の2019年度「秋季卒業式」が9月19日、駿河台キャンパス・リバティホールで挙行された。式典には土屋恵一郎学長、柳谷孝理事長をはじめ、北野大校友会長、各学部長らが出席し、卒業生309人(学部248人、大学院61人)の新たな門出を祝した。

式典の冒頭では、学部を代表して法学部の渡部遥菜さん、大学院を代表して理工学研究科の金志映さんへ、土屋学長からそれぞれ学位記が授与された。

告辞の中で土屋学長は、明治法律学校出身の人権派弁護士・布施辰治氏を紹介。朝鮮独立運動によって逮捕された学生たちの弁護活動を行ったという布施氏のエピソードに言及し、「日本と世界との関係について正しく知り、異なる考え方を持つ人を理解できる人になってほしい」と卒業生を激励した。

続いて祝辞に立った柳谷理事長は、ブラジル人小説家パウロ・コエーリョの「船は港にいる時が最も安全であるが、それは船が造られた目的ではない」という言葉を紹介し、「明治大学で多くの学びやさまざまな経験を重ねた皆さんは、臆せず『前へ』と針路を取って全力で突き進んでほしい」と卒業生の前途を祝した。

卒業生代表による答辞で渡部さんは、ゼミナールや部活動、留学など学生生活を振り返りながら、「明治大学が学生一人ひとりの挑戦を後押ししてくれる環境だからこそ、さまざまな挑戦を通じ、大きな学びを得ることができた」と振り返り、「大学で得た学びを最大限生かし、社会に貢献できるよう努力を重ねたい」と決意を語った。

式典の最後には、混声合唱団とともに校歌を高らかに斉唱。卒業生たちは、晴れやかな表情で学び舎を巣立っていった。