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早めの準備で積極的な就職活動を 就職キャリア支援部長 舟戸 一治

学生の就職について「売り手市場」が続いているが、全ての学生が希望する企業に就職できるとは限らない。人気の高い業界・企業への就職は、依然厳しい状況が続いている。学生が自ら活動し、積極的に企業にアプローチしなければ、内定を確保することはできない。

こうした状況でも活発に就職活動に励む明大生の就職内定状況は高水準を維持している。各キャンパスの就職キャリア支援センターでは、就活生をさまざまな方法で支援するため、自己分析・業界研究をはじめ、年間500回を超える各種セミナーやイベントを企画・運営している。また、他大学では真似のできないサービスが本学の就職キャリア支援センターにはいくつも揃っている。特に「face to face」を重視した就職相談には定評があり、進路に関する相談、エントリーシートの添削、模擬面接など、年間約20,000件の個別相談を扱っている。さらに、OB・OG懇談会や学内企業セミナー等にも多くの企業が協力しており、先輩が後輩のために残してくれた就職活動報告書等、情報量の多さも就職活動には有利である。

最近の傾向として、企業の採用活動は全体的に前倒しになってきている。本格的な就職活動シーズンを迎える前から採用活動を行う企業も多く、その分、早い段階から内々定を持っている学生も多くみられる。2021年卒業・修了生を対象とした就職・採用については、これまで経団連から出されていた「採用選考に関する指針」が無くなり、政府が現行スケジュールを踏まえた要請を企業や大学等に行っている。しかし、強制力がないこともあり、企業の採用活動はさらに早まる可能性がある。そのため、就職を希望する企業へのエントリー機会を逃さないよう、早い段階から準備を怠らないことが必要である。

就職を希望する学生にとって大切なことは、自分自身の力で納得のいく就職先を見つけることであり、早めに内々定を得ることでも、妥協したまま就職活動を終わらせることでもない。より多くの学生が、就職活動を通して大きく成長し、就職できるようこれからも支援していきたい。