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駿河台の銀杏の黄色が目に染みる今秋は、「桜」のジャージ(ワールドカップラグビー日本代表チーム)の見事なまでの活躍に、ラグビーファンのみならず多くの人びとが心踊らされた。なにゆえにあれほどまでの感動を禁じ得なかったのだろうか。おそらくは彼らのただひたすら(只管)にゲームに立ち向かう姿に他ならなかったのではないだろうか。国を超え、民族を超え、文化の違いを超え、その一戦一戦に、選手もファンもひとつになった。ひたすらにひとつになった。

校歌の歌詞に「霊峰不二を仰ぎつつ 刻苦研鑽他念無き 我等に燃ゆる希望あり」とある。この一節を歌うたびに胸にこみ上げてくるものがある。他念を抱かず、ただひたすらに刻苦研鑽する姿はなによりも美しく、その先にはかならずや栄光があると信じたい。

「桜」のジャージのつぎは「紫紺」のジャージの旋風が吹く。ただひたすらにその一戦に向けて研鑽を積み重ねた明大健児の意気を知る時が来る。我等が健児に幸あれ、そして栄光あれ。