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理工学部 建築学科「世界的建築家スティーブン・ホール氏の建築づくりに触れる」

質疑応答を行うホール氏と田中教授 講演するホール氏

明治大学理工学部建築学科は、11月12日、寺田倉庫株式会社建築倉庫ミュージアムと共催で世界的な建築家スティーブン・ホール氏の特別来日講演会を駿河台キャンパス・アカデミーホールで開催した。本講演会は、寺田倉庫株式会社建築倉庫ミュージアムにて開催される展覧会『Steven Holl: Making Architecture』東京巡回展のオープニングに合わせてホール氏が来日し、同氏のニューヨーク事務所で勤務していた経歴をもつ田中友章理工学部教授が同展の企画協力をした経緯から実現した。ホール氏は、AIAゴールドメダル(2012年)、高松宮殿下記念世界文化賞(2014年)などを受賞したアメリカを代表する建築家で、ニューヨークのコロンビア大学でも教鞭を執っている。

講演会冒頭では田中教授が登壇し、ホール氏との出会いや、自身が明治大学で教えるようになったいきさつについて紹介したうえで、「今日はホール氏の建築づくりについて知ることができる格好の機会になるでしょう」と結び、ステージに同氏を招いた。

続く形で壇上に上がったホール氏は、自身が1年半かけて執筆し、主要なプロジェクトを収録した書籍『Compression』から紐解きながら、それぞれの制作経緯や図面、建築要素の写真などを使用し作品を紹介。毎朝描くという水彩画から作品をイメージする、独自の創作手法の源となるスケッチもふんだんにスクリーンに投影され、世界的建築家の創作プロセスが披露された。今回はクイーンズにあるハンターズ・ポイント図書館やロンドンにあるがん患者向けのケア施設マギーズ・センターなど、近年の作品を中心に計9作品が取り上げられ、講演の最後には事前にSNSなどで募った質問に対して同氏が質疑応答を行った。

全編英語での講演(同時通訳付き)となったが、著名な建築家の講演に、本学建築学科の学生のみならず、他大学の学生や外国人ら多くの聴講者が来場し、熱心に耳を傾けた。なお、展覧会は2020年1月18日まで開催予定となっている。