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「知」の最先端を体感する—明治大学アカデミックフェス2019

今年で3回目となった「明治大学アカデミックフェス2019」では、多様な領域をテーマにした21ものプログラムが実施された。企画の多くは学内外から集まった有識者による講演、ディスカッションなどとなったが、一部の催しは学生企画によるワークショップや、展示企画など、10学部16研究科を擁する明治大学の様々な「知」が発信される機会になった。ここに催しの一部を抜粋して掲載する。


企業トップの考えるダイバーシティ・マネジメント

3人の登壇者(〈左から〉東氏、鳥海氏、笹田氏)

ダイバーシティ・マネジメントとは、人種や性別、性的指向、障がい、年齢、能力や経験などによる違いを認めながら、企業経営や人材管理などを行う考え方で、昨年に引き続き同じテーマでの企画開催となった。今回は、先進的な取り組みを行う企業のトップ経営者として、㈱りそなホールディングス取締役兼代表執行役社長の東和浩氏、野村證券㈱専務執行役員の鳥海智絵氏、メリルリンチ日本証券㈱代表取締役社長の笹田珠生氏の3人が登壇。牛尾奈緒美情報コミュニケーション学部教授がコーディネーターを務めた。

マンガ・アニメ・ゲーム・特撮のミュージアム計画



マンガ・アニメ・ゲーム・特撮の展示・保存・アーカイブ構築に関わる専門家を招き、拠点となるミュージアム施設の設置に向けたさまざまな角度からの検討を行った。アニメ特撮アーカイブ機構による『機動戦士ガンダム』や『超時空要塞マクロス』の原画等資料の保存や活用の事例など、具体的な資料や課題にフォーカスして議論が展開された。コーディネーターは、森川嘉一郎国際日本学部准教授が務めた。

日米比較に考える日本野球の未来像—企業・地域・学校の関係—



日本のプロ野球は、ビジネス改革によって観客動員数を大きく伸ばしてきたが、同様の改革で市場規模を6倍に伸ばしたメジャーリーグに比べると、微増にとどまっている。また、日本の野球人口は減少を続け、深刻な問題として議論されている。本学野球部の出身で、中日ドラゴンズとアトランタ・ブレーブスで活躍した川上憲伸氏と、スポーツジャーナリストの二宮清純氏を招いて、日米比較を通じて日本野球の未来像を展望した。川口啓太商学部准教授がコーディネーターを務めた。

[展示会]スポーツにおけるジェンダー差を問う



ジェンダー平等を謳うオリンピック開催を翌年に控え、現在の世界や日本のスポーツ界におけるジェンダー差について検討する企画展示。コーディネーターは、政治経済学部の高峰修教授が務め、政治経済学部「専門演習」の受講生によるパネルが展示された。アカデミーコモン1階の会場では、多くの来場者が足を止め、展示を眺めている様子だった。