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愛知県滝高等学校で特別授業 —明治大学の学びを文・理系合わせ、約330人の生徒が体験

「エイジングシート」について解説する村上教授 文系クラスの様子

明治大学は、2019年12月16日、愛知県滝高等学校で特別授業を実施し、同校1年生の約330人が本学の学びを体験した。これは、地方への広報活動の一環として地元有力校の高校生を対象に、本学の学びの体験を通じて大学で学ぶ意義を伝えるとともに、本学への親近感と認知度向上を目的としたもの。

札幌北高等学校に続き(本紙第735号掲載)2019年度2回目の開催となった今回は、法学部の上野正雄教授、農学部農芸化学科の村上周一郎教授がそれぞれ文系、理系のクラスに分かれて講師を務めた。

文系クラスの講義は、「憲法と法律~たとえば刑法と少年法~」をテーマに、人権と人権が衝突した場合の論理や、刑法と少年法の違いについて解説が行われた。上野教授は、「法律とは、ルールを覚えればよいのではなく、論理を積み重ねて結論を導く論理的思考を学ぶ学問」だと論じた。

理系クラスでは、「大学で座学と研究を通じて学ぶこと~農学部での研究、熟成肉を例にして~」というタイトルで村上教授が講演。農学部の幅広い研究領域のひとつとして、菌を使って肉や魚を安全に熟成できる「エイジングシート」を紹介。「エイジングシート」の研究開発に必要な知識の多くは、農学部の基礎的な科目で習得できるとして、「研究の新発見のためには座学の知識で引き出しを広げておくことが大切」と生徒たちにメッセージを送った。

参加した生徒からは、「法律によって社会の秩序が保たれていて、その論理的仕組みを理解する必要があると思った」、「科学技術で私たちの食生活を潤せることに感銘を受け、生活に密着する食品研究に興味がわいた」などといった感想が寄せられた。授業の後も講演内容や大学での学びについて質問を希望する列ができるなど、本学への関心を高めた様子だった。