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人権講演会「障がい者の人権とパラリンピック競技」

的をめがけてボールを投げる「ボッチャ」 ボールの中で鳴る鈴の音を頼りにゴールを狙い合う「ゴールボール」

人権教育・啓発専門委員会は、2019年12月13日、和泉キャンパス・総合体育館で人権講演会を開催した。『障がい者の人権とパラリンピック競技』をテーマに、講義とパラリンピック競技体験が行われた。

最初に、聴覚障がいを持つ明大生が登壇し、手話を交えながら日頃の学生生活についてプレゼンテーションを行った。障がい学生支援室が提供するノートテイクやパソコンテイクなどについて、利用者の立場から支援内容について説明が行われた。

続いて、(公社)東京都障害者スポーツ協会の井田智之氏による「障害者スポーツ概論」と題した講演が行われ、パラリンピックの起源や、障がいの特性に応じたスポーツの紹介などが行われた。今回はその中でも「ゴールボール」「ボッチャ」の2種目について、映像を交えて紹介された。

「ゴールボール」は、視力の程度に関わらず光が入らないアイシェードと呼ばれるゴーグルをつけて3人1組で行うサッカーに似た競技で、「ボッチャ」はお手玉くらいの大きさの球をカーリングに似たルールで的をめがけて投げ合う、脳性麻痺を中心とする重度四肢麻痺者が参加可能な競技。どちらもパラリンピックの競技種目となっている。

講義に続き、会場をスポーツルームに移して両競技の体験会が行われた。学生を中心に教職員も参加し、年齢も性別もさまざまな状況だったが、どちらの種目も大いに盛り上がった。参加者らは楽しみながら障がい者スポーツへの理解を深めた様子だった。