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第10回書評コンテスト大賞に芝原さん(文3)

「言葉によって生かされている」と読書観を語る芝原さん

明治大学図書館書評コンテストの表彰式が2月3日、駿河台キャンパス・中央図書館多目的ホールで開催された。最優秀賞に芝原大悟さん(文学部3年)が選出され、優秀賞や特別賞を合わせて11人が表彰された。

同コンテストは、明大生がより一層読書に興味を持ち、図書館を積極的に活用することを目的に開催され、10回目となった今回は24作品の応募があった。

表彰式では、図書館長の南保勝美法学部教授から受賞者一人ひとりに賞状と副賞が手渡され、図書館副館長の管啓次郎理工学部教授が講評に立った。管教授は、「皆さんの文章に点数を付けたが、得点の差はごくわずか。一人ひとりがそこから何を得たかという経験を大切にしてほしい」と受賞者にねぎらいの言葉をかけた。

続いて、コンテストに協賛いただいた紀伊國屋書店、三省堂書店、丸善雄松堂の3書店の代表者から受賞者へのお祝いコメントが贈られ、最後に受賞者を代表して芝原さんがあいさつ。芝原さんは、「人生は孤独だが、1冊の詩集、1編の小説、たったひとつの言葉に出合い、支えられる時がある。言葉によって生かされているし、言葉と向き合うことは必要なことではないか」と受賞の喜びとともに、自身の読書観を語った。

今後、受賞作品は、まとめて1冊の冊子の形に製本され、図書館での展示、図書館ウェブサイトへの掲載など、広く公開される予定。

第10回 明治大学図書館書評コンテスト

最 優 秀 賞 芝原 大悟(文3) 『戦争はなかった』小松左京著
優 秀 賞 宮本 真緒(国日3) 『転がる香港に苔は生えない』星野博美著
石川 芳季(政経2) 『ヴェルヌの「八十日間世界一周」に挑む : 4万5千キロを競ったふたりの女性記者』マシュー・グッドマン著
特 別 賞 紀伊國屋書店賞 伊藤 優花(文4) 『ぬるい毒』本谷有希子著
三省堂書店賞 佐久間 太朗(政経3) 『夜のピクニック』恩田陸著
牧島 直希(文4) 『恋文の技術』森見登美彦著
丸善雄松堂賞 佐藤 ふゆ香(文3) 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』田村耕太郎著
佳 作 竹田 菜七(法4) 『Butter』柚木麻子著
古俣 友理(政経1) 『社会的ジレンマ』山岸俊男著
石井 佑磨(農研M2) 『FACTFULNESS :10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング他著
李 嘉華 (法3) 『ホリー・ガーデン』江國香織著