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「明治大学文学賞」大賞に伊規須さん(文1)、三谷さん(文2)



第11回「明治大学文学賞」の表彰式が2月27日、駿河台キャンパス・紫紺館4階会議室で執り行われた。「倉橋由美子文芸賞」の大賞は伊規須俊助さん(文学部1年)の『とぼそ』、「阿久悠作詞賞」の大賞は三谷真依子さん(文学部2年)の『金木犀』が選ばれた。

同賞は、学生の意欲的な課外活動を奨励することを目的に2009年から始まり、11回目を迎えた今回は、昨年に引き続き、連合父母会と㈱阿久悠の後援によって催された。明大生を対象に作品を募集し、今年は文芸賞に26作品、作詞賞に97作品の応募があった。

表彰式では、合田正人文学部長、須藤政弘連合父母会長のあいさつ、越川芳明副学長(学務担当)の祝辞に続いて、賞状および副賞が受賞者に贈呈された。さらに、文芸賞・作詞賞それぞれの選者を代表して、生方智子文学部教授と作家の三田完氏による講評が行われた。

「大賞作品は技術的に優れており、太平記などさまざまな文学作品を勉強していることが作品の隅々からうかがえた。文学作品としてより力を持つためには、物語の前提自体を食い破ることが必要」(生方教授)、「作者の祈りが込められた言葉には、おのずからメロディーがついてしまうと感じた」(三田氏)と、受賞者へのアドバイスや受賞作品の感想を述べた。

続いて各部門の大賞受賞者があいさつに立ち、「作品の中で納得できたこととできなかったことがある。受賞を励みに、これから自分らしさをどう表現していくか、深掘りしていきたい」(伊規須さん)、「文学は人間にとって必要なもの。これからも文学賞がずっと続いて、言葉を必要としている人に伝えるべき」(三谷さん)と思いを語ると、列席者からあたたかい拍手が送られた。

最後に、作曲家の竹中俊二氏が作編曲、歌手の太田仁子氏が歌唱を行った作詞賞大賞作品の『金木犀』の披露と、受賞者らの記念撮影が行われ閉式となった。

第11回 明治大学文学賞 受賞作

第一部門
倉橋由美子文芸賞
大賞 『とぼそ』伊規須 俊助(文1)
佳作 『明日のペリペティ』陣野 武史(法4)
第二部門
阿久悠作詞賞
大賞 『金木犀』三谷 真依子(文2)【B】課題タイトル作詞形式
佳作 『夜勤』小野 光梨(文3)【A】自由作詞形式
『2020TOKYO音頭』大塚 碩之(文1)【B】課題タイトル作詞形式