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第598回 明大スポーツ新聞部ズームアップ

目指すは日本一のみ黄金時代再来の予感 柔道部 増山 香補

文・写真/荒川 千那(情コミ3)



明大柔道部に、再び新たな風が吹く。今年度、主将を務めるのは増山香補選手(政経4=修徳)。昨年度は、アジアパシフィック選手権、全日本学生体重別選手権にて初優勝と、ケガに苦しみながらも輝かしい戦歴を残した。稽古やトレーニングに取り組む姿勢や目的意識の高さから「自身の背中を見せて引っ張るタイプ」(中濱真吾監督)。実力派ならではの統率力が期待される。

昨年度、主将を務めた神鳥剛選手(政経4)はチーム力向上を目指し〝学年の垣根を超えた交流〟を心掛けた。チームの雰囲気は以前までと一変。試合では円陣を組み、互いに鼓舞し合う姿も見られた。

一方、増山は〝学年関係なくカバーし合えるチーム〟を理想とする。〝学年の垣根を超えた交流〟を大切にしつつも団体戦では「年下の相手に勝てなかった先輩がいけないし、相手の学年が上だからと言って負ける訳にもいかない」。先輩後輩にかかわらず、誰もが本気で勝ちにいく姿勢を貫く。その中で、予想外の負けを予想外の勝ちで補える、真の勝負強いチームを目指す。そのために部全体としては初めてウエイトトレーニングを強化し、進化を続ける。

「チーム内の実力は拮抗している」。レギュラー争いに向け、互いの競争意識も一段と高まる。「普段の仲の良さとは対照的に激しい稽古になっている」(中濱監督)。団体戦ベスト8の壁を越え、念願のチームで日本一へ。常に高みを目指し続ける新主将の頼もしい背中に、チーム全員が追随していく。
(ましやま・こうすけ 政経4 修徳 180㎝・90㎏)