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2020年度始動—初のオンライン会長会議 事業計画・暫定予算を承認



須藤会長の説明に、拍手やジェスチャーで賛同の意思が示された

明治大学連合父母会は5月16日、オンライン会議システムZoomを活用したオンライン会長会議を開催した。国内57地区および韓国、台湾、中国、マレーシアの海外4カ国地域の父母会長および役員70人が参加した。主な審議内容は、2019年度事業報告・決算、2020年度事業計画・予算。なお、決算および予算については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により会計監査が実施できていないため、暫定扱いとして承認された。

会議に先立ち、自宅から参加した連合父母会名誉会長の大六野耕作学長は、大学の近況や学生への経済支援、オンライン授業、就職支援について報告した。まず、オンライン授業について、全教員2700人分のZoomライセンスを取得し、3月からガイダンスを実施、そして5月7日に授業開始日を迎えたことを報告した。オンライン授業の実施には習熟が必要で2週目からは順調に進行した。明大独自のOh-o!Meijiシステムの機能増強を行うなどして、授業の到達目標を達成したいと力を込めた。

最後に、関東大震災の際の対応で当時の学長が強調していたという「誠意ある薫陶」という言葉を引用。「教員が誠意をもって教育にあたることが学生の将来を切り開く。その誠意が伝われば、学生・教職員が一緒になって次の時代を開くことができる。まだ大学としてやれることはある」と語り、誠意をもって教職員が教育にあたっていくことを最大の目的とするとの決意であいさつを結んだ。

続いてあいさつした須藤政弘連合父母会長は、「もっと早く会長会議を開催し、新型コロナウイルス感染症の影響による緊急避難的な措置についての協議をしなければならなかった」と前置きした上で、「本日、Zoomを使ったオンライン会議という形でやっと開催できた。これまで各地区父母会長の皆さまとメールでご報告・ご連絡・ご相談してきたものの、刻々と状況が変化する中で情報が錯綜してしまった」と会員父母へのお詫びの言葉を述べた。さらに、「慣れない画面越しでの会議となるものの、一丸となってこの難局を乗り越える審議をお願いしたい」と結束を呼び掛けた。

会議は、あらかじめ事前送付された資料を手元に、約3億8000万円にのぼる2019年度連合父母会事業および暫定収支決算について、各担当役員より報告が行われた。質疑に続き議決が求められると、画面越しに手で丸がつくられたり、拍手のジェスチャーや明大の小旗が振られたりして賛同の意思が示された。2020年度事業計画・暫定予算(案)についても了承された。

特に中止が決定された父母会総会・懇談会については、地区規模や地域性に配慮した柔軟な代替措置を容認するとともに、総会資料のホームページでの公開を基本として、会員ご父母たちの理解や了解を得るように、迅速に対応していくことを確認した。

また、連合父母会の秋以降の主な行事である各協議会や父母交流会は例年どおり計画することとし、延期や中止となった場合、その予算を使って代替措置や周知などに柔軟に充てることを了承。具体的な方策は適宜検討することとした。

最後に、連合父母会はコミュニケーション不足を補うために、各地区父母会および大学と協働連携して会員ご父母の皆さまへの情報提供を手厚くすること、子女の成績表、新入生の時間割表を7月末に送付すること、懇談会に代わる措置について大学へ要望・相談していくことの3点を確認。連合父母会史上初めてとなるオンライン会議は無事終了した。