駿風

春学期のオンライン授業がようやく終了した。学生諸君、とりわけ本学での学生生活に期待を膨らませていた新入生には気の毒な日々であったが、大学教育の新たな可能性を発見する機会でもあった。

授業開始直後にOh-o! Meijiへのアクセス障害が発生したり、一部サーバーがダウンしたりと、不安な幕開けであったが、ここまで何とか持ち堪えたのは8000超の授業のオンライン移行を可能にする情報通信環境を確保し、その維持、管理、運用、さらには拡充に日々奮闘してくれた関係者のお陰である。感謝を表したい。

教員はこの間、勝手の違うオンライン授業の準備に忙殺された。例年の数倍の時間を費やした教員も多かったに違いない。かく言う私も日々パソコンに向かい、家族にしばしの静寂を求めて、授業収録を続けた。収録途中に容赦なく鳴る玄関チャイムを、何度恨んだことか。

オンライン授業は秋学期もしばらく継続する予定だが、誰もが安心してキャンパスで過ごせる日が一日でも早く訪れることを願ってやまない。